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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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三百十五話 梨子とマイク②



「どうも、櫛枝梨子でーす。みかんちゃんと夕ちゃんの友達でーす」


梨子ちゃんが手を振るが愛想笑いだ。しかも耳打ちが聞こえなければ完璧なほどの愛想笑いだ。こいつ、出来る。


「僕はマイク・テフォード、葉月くんや新井くん達のクラスメイトさ」


マイクがファサッと金色のかきあげる。こころなしか歯が光ってそうだ。


「やっぱこの人やばい」


今度の梨子ちゃんは耳打ちではなくしっかり周りに聞こえる声で言った。言ってしまった。


「や、やばい?ねえ葉月くん、君から見て僕の印象てどんな感じなの?」


マイクは恐る恐る俺に聞く。


「知り合いの中じゃ一番のチャラ男だな、イケメンなせいで胡散臭さが増してる」


これが漫画やアニメのモブにいそうな地味なキャラだったらまだ良かった。だが残念なことにイケメンなんだ、漫画やアニメのイケメンは主人公のかませと相場が決まっている。


既存のレッテルイメージとは大体そういうものだ。


「イケメンねぇ、この美しい顔が憎いよ」


マイクが肩を竦める。


その様は氷上にも咲く一輪のように美しく………てなんでだよ、なんで男の俺が惚れる羽目になってんだよ、おかしいだろ。


「ふむ、あの子達珍しいものを飲んでるね。僕にもあれを」


マイクがみかん達の飲むフルーツミックスを指す。


「あ、ああ」


だめだ、顔が熱い。おれにそういう趣味はないんだがな。

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