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二百八十一話 清と夕とメイド喫茶スターと⑤
すももさんとシャロンを見てアリエを見る。またすももさんとシャロンを見る、そしてアリエ。
「うん、やっぱアリエのが似合うな」
「え?あ………別に褒めて欲しいなんて言ってないわよ!」
アリエは不意を突かれ顔を赤くした。
「そういうのも、可愛いよな」
思わず俺は重ねて言った。
「うっさい、いいから席つきなさいよ!」
「はいはい」
アリエは怒って俺の腕を引いて空いてる席に連れていく。
「あーあ、惚気ちゃってー」
「照れてる主も可愛いです」
すももさんとシャロンがアリエをからかう。
「あんた達も、うちの制服に着替えてるんだが他の客の世話してなさいよ!」
「はーい」
「ごめんなさいです」
アリエの怒りはすももさんとシャロンにも向かった。




