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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十八章 二年目の冬編
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二百七十三話 夕(ゆうべ)とカフェダムール⑤


「コーヒー、飲まないんですか?」


「飲まないわ、あの苦味はちょっと苦手なの」


「意外です!清さんはなんでも出来ると思っていました」


夕さんが目を丸くした。


付き合いの長い二人にも分からないことがあるのか。


人というのは常に意外性に満ちている、知らないことだらけだ。


「わたしだって人間よ、苦手なものくらいあるわ」


「なら、今から克服しましょう!コーヒーをもう一つお願いします!」


「お、おう……」


夕さんが清さんに言うと注文を追加した。


「どうぞ」


俺は注文の品を清さんに出す。


清さんが恐る恐るコーヒーに手を出す。


「あ、それ苦いんで砂糖入れた方がいいですよ」


「ありがとう」


清さんは砂糖のスプーンに手を伸ばし山ほどすくう。


コーヒーは苦いもの、砂糖を入れて当然だ。苦いものが苦手ならその分量は増える。


「なにするんですか!」


だが夕さんがその手を止めた。

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