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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十八章 二年目の冬編
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二百六十九話 夕(ゆうべ)とカフェダムール



「いらっしゃい………」


俺は来店した人を見て瞬きした。


「はあ、はあ…………」


夕さんがなぜか息を切らしていたんだ。


「どうしたのよ、そんなに慌てて」


アリエも驚いた様子で聞く。


「いえ、大したことじゃないんです。ただ、喫茶店というのに興味がありまして…………」


夕さんが誤魔化したように言う。


「そういえば、昨日も店の中を見渡していたな」


クリスマスの昨日、夕さんは慣れない様子で店を見ていた。


確かあの時彼女は喫茶店に来るのは初めてと言っていた。


今日も彼女は慣れないように、いや、何か悦にひたるように店の中を見ている。


そしてスウーーーーーーーーと大きく息を吸った。


「な、なんだ?」


「え、なに?」


「急に深呼吸してどうしたの?」


俺たちは彼女の行動に驚いた。


「これが喫茶店の空気………」


夕さんが満足した顔で言った。


ええ、喫茶店てそういうとこなの?空気を飲むところなの?コーヒー飲むところじゃないの?

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