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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十八章 二年目の冬編
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二百六十七話 二年目のクリスマス⑩



「いらっしゃい、お………今来たんですね」


俺は新たな客を出迎えた。


その人は清さんと夕さんだった。


「清ちゃん!」


「夕!」


すももさんとアリエが二人の名前を呼ぶ。


バッ、バッと清さんと夕さんがポーズを取る。アリエとアリアさんとは違うが変身ヒロインにありそうな可愛らしいポーズだ。


「清らかなる大いなる鳳凰、大鳳清!」


「平和なる田にそびえる夕日、和田夕!」


二人が奇妙な名乗りを上げる。


「あんたらも何してんだよ!変なポーズに名乗りまでしやがって、普通に入って来れないのかよ!」


二度目となるポーズと名乗りを取っての登場に俺は思わず叫んでしまった。


「あら、わたし達以外にも同じことをした人がいたのね」


「誰だか気になりますね」


清さんと夕さんが言う。


「アリアちゃんとアリエちゃんがやってたよ、あっちはちょっと面白かったよ」


すももさんがもう一組のポーズを取った二人を説明する。


「あらまあ」


清さんが関心する。


「言ってんじゃないわよ。あれ、恥ずかしかったんだからね!」


アリエが抗議した。


「えー、面白かったのにー」


すももさんはその抗議をものともしない。


「でも、見てみたかったな」


夕さんが言う。


「いやよ、だとしてもあんまりやるものじゃないわ」


アリエは照れ隠しのようにそっぽを向いてホットココアを飲む。



閉店時間になりお客さんがいない時間になった。


「それではの、メリークリスマスじゃ!」


『メリークリスマース!』


絹江さんの音頭で乾杯をして俺たちだけのクリスマスパーティになった。

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