表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十八章 二年目の冬編
267/594

二百六十六話 二年目のクリスマス⑨(マイク来店)



「メリークリスマスー!みんな元気かーい?」


マイクがチャラい挨拶として現れた。


「来たか、いらっしゃいマイク」


俺はマイクを出迎える。


「おせーよマイク!早くこっち来いよ!」


新井がマイクを急かす。


「まあ僕にも色々あるんだよ。我が女神はと…………」


マイクがアリアさんを探す。


ん、こいつ後ろ手に花束を持ってる。アリアさんに渡す気か?


ここからじゃ花の種類はわからないがキザな真似を。


「あ…………」


彼はアリアさんを見つけると言葉を失った。


エプロン姿に見とれたのだろうか。


「あ、あんたね。ブラックでいい?」


アリアさんが適当に言う。


「あ、ああ。いや、それよりもこの花束を………」


マイクが言葉足らずに花束を差し出す。


「あ、ありがと。でも忙しいから後で貰うわ」


アリアさんが珍しくマイクに素直に返事をした。


これは予想してなかったらしい。


渡そうとしていた花はバラだった。なんとキザな、まったくもってキザな。


「ふっ、待たせねみんな」


マイクが新井達の元に行く。


「色々あるってあれのこと?ちょっとキザなんじゃない?」


「つーかキモい」


山崎と飯山がマイクを嫌悪した。


「それは失敬だね、愛を伝えるのに花束ほど適したものはないよ」


マイクが反論する。


「へいへい、それはまあご高尚なことで」


新井が嫌味っぽく言いながらコーヒーを飲む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ