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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十八章 二年目の冬編
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二百六十二話 二年目のクリスマス⑤(新井、飯山、山崎来店)




「しっかし、今日は随分と人が多いわねぇ」


アリアさんが周りを見渡しながら言う。


「なに言ってるのよ。今日はクリスマスよ、多くて当たり前よ」


アリエが指摘する。


多いと言ってもこの二人以外の客は老人方だ。


「それもそうね」



「メリークリスマース!お前ら今日も元気かー」


新井がハイテンションで現れる。


「ちーっす」


「わたし達も来たよー」


続けて飯山と山崎が店に入る。


「いらっしゃい、三人一緒なんて珍しいな」


俺は三人を出迎える。


「たまたまだよ、たまたま」


「本当はこんなやつと一緒とかいやだったんだけど」


だが飯山と山崎は新井を歓迎しなかった。


「こんなやつとひでえな」


新井がショックを受ける。


「まあいいや。三人ともとりあえずコーヒー飲むか?」


「いいのかよ!まあコーヒーは飲むけど」


新井が俺に突っ込みを入れつつ席に座り二人も続く。


「すももさーん、元気でしたかー?」


新井がすももさんに話しかける。


「あ、新井くん!元気だよ、ちょっと今手が話せないけどね」


すももさんが接客しながら答える。


「あの人も忙しそうだな」


新井が寂しそうに頬を膨らます。


こいつは本当に分かりやすいな。


「りんごは………と、なんか忙しそうね」


山崎が別の席で接客をするりんごを見つける。


「あいつは真面目だからな」


「で、こいつはなにをやってるんだ?」


飯山がシャロンに目を向ける。


シャロンはアリエに後ろから抱きついて離れない。


アリエはホットココアを飲んでいるがすごく嫌な顔をしていた。


「我が主は寒い中店に来て辛いのでわたしが温めてあげてるのです」


シャロンが恥ずかしげもなく答える。


「あ、そう」


飯山は突っ込みづらいのかそれ以上は言わなかった。

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