二百六十一話 二年目のクリスマス③(アリエ&アリア来店)
アリエとアリアさんが来店する。
「星星の宝より生まれし者、宝星アリア!」
アリアさんがいきなり右手を上げて左腕を伸ばす変なポーズをとった。
「お、同じアリエ!」
なぜなアリエまでしゃがんでアリアさんに合わせた変なポーズをとっている。
「なにしてんのあんたら………」
俺は唖然とした。
なぜこの二人は変身ヒロインのようなポーズをとっているのだろう。
「なによ、わたし達の登場に文句があるって言うの?」
アリアさんが不満を言う。
「いや、店に入るなり変なポーズとってきたら驚くだろ」
りんごが冷静に言う。
「ふ、余興よ余興。だってクリスマスだもの、派手にやらなきゃ」
アリアさんが腰に手を当てふんぞり返る。
「でもこれ恥ずかしいんだけど」
アリエが苦い顔をする。
「なに言ってるのよ!恥ずかしがったら終わりよ!ここはノリノリで行くのよ!」
アリアさんが反論する。
「こんなのにノリノリとかどこの厨二病よ」
アリエは呆れた。
そこへシャロンが現れスマートフォンで写真を撮る。
「我が主の恥ずかしがる姿、貴重です」
しかもよだれを垂らしながらやっている、気色が悪かった。
「撮んじゃないわよ馬鹿!」
アリエが怒ってシャロンからスマートフォンを取り上げる。
「そんなぁ」
シャロンはがっかりする。




