二百五十七話 冬のカフェダムールに集合
アリアさんも大変だな。
そんな風に思ってるとまたドアが開いた。
「さむいさむい!やっと来れたわー」
「ほんとねー、お茶であったまりましょ」
アリエと清さんが現れた。
「いらっしゃい、二人が一緒なんて珍しいね」
すももさんが言う。
「たまたまそこで会ったのよ」
清さんが清らかに言う。
「別に待ち合わせたわけじゃないわよ」
アリエが不遜な態度で言う。
「で、なに飲むんだ?」
俺はアリエに聞いた。
「今日は寒いからあったまるものをちょうだい」
「ならホットココアでも飲むか」
あったまるコーヒー系の飲み物と言えばホットココアと決まっている。
アリエも今日はいつものカフェモカと変わらずホットココアを飲んだらどうだろうか。
「いいわ、ホットココアちょうだい」
「わかった、任せろ」
俺は作業に取りかかる。
「わたしには何かないかしら」
清さんが聞く。
清さんは普段お茶を好む。お茶系で同様のものがないかと聞いているのだ。
「じゃあ、ホットミルクティにするね」
「ありがとうすももちゃん」
すももさんが提案した。




