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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十七章 二年目の秋編
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二百五十一話 アリエとシャロン⑦



「シャロン………今までは悪かったわ、これからは………」


アリエが躊躇いがちに口を開く。


「申し訳ありませんでした!我が主!」


だがシャロンはそれを遮って謝った。


「へ、主?」


アリエが首を傾げる。


おかしいな、シャロンはその扱いを嫌っていたはずなのに………。


「わたし、他の皆様との関係を羨ましく思い主にきつく当たってしまいました。主は今までもわたしのことを見てくださったというのに………」


シャロンがアリエに自分の想いを吐露する。


「それで下僕扱いが嫌になった、のよね?」


アリエが確認する。


「いえ、あれから考えたんですけどやっぱり主の側にいれればなんでもいいです」


シャロンはにこやかに笑う。


いい笑顔だがさっき怒った人にやられても癒されない。


「そう、それは良かったわ」


アリエはこう言うが内心良くない顔だ。


あんな言葉を吐かれて今さらどうしろと言うんだという心境が見て取れる。


「それより我が主、肩は凝ってませんか?脚は?腰も揉みましょうか?」


シャロンはグッとアリエに駆け寄り怒涛のように言う。


こいつやばい、壊れた。


「いや、今はそういう気分じゃないっていうか………」


アリエは申し出を拒否する。


「なんなら、椅子になりましょうか!?」


「話聞きなさいよ!」


怯まないシャロンにアリエはほとほと困ってしまう。


「これで一件落着、か?」


俺はひとりごちた。


「うんうん、これも友情の一つの形だな」


りんごが腕を組んで頷く。


「女の子の友情、わからない………」


すももさんはぽかんとしている。


すももさんも女の子ですよね?

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