二百五十話 アリエとシャロン⑥
「でも、わたしのことを一番見てくれる知り合いがアリエなんです。ちょっと偉そうですけどそれでも、わたしに一生懸命話しかけてくれるいい人なんです」
シャロンがアリエへの想いを語る。
「だから、好きになった?」
シャロンが頷く。
すももは限界だった。ここまで好きと言っていて恋愛感情はないのかと。
「好きってラブってこと?女の子としてアリエちゃんのこと好きなの?」
「違います!親友としてです!さっきも言ったじゃないですか!」
シャロンは強く否定する。
はあ………。とすももはため息をつき頭を抱える。
「で、その親友と仲直り、したいんでしょ?」
「はい……」
「なら答えは一つ、でしょ?」
その言葉にシャロンは笑みを浮かべた。
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しばらくしてすももさんとシャロンが戻ってきた。
「戻ったか」
「お待たせー、シャロンちゃん連れてきたよー」
すももさんが身体をくねらせた愉快な敬礼で現れる。
「お騒がせ、しました」
シャロンが恥ずかしさで顔を赤らめなる。
「おお、シャロンちゃん戻った!」
「さっき怒ってたけど大丈夫?」
「はい、落ち着きました」
常連のじいさんばあさんもシャロンを心配する。




