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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十七章 二年目の秋編
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二百四十九話 アリエとシャロン⑤



「聞いての通りです、主と下僕の関係に嫌気が差しただけです」


シャロンは暗い表情のまだ。


「なんで?だって今まで何も言わなかったじゃない」


すももが疑問を挙げる。


「ちょっと思うところがあっただけです」


シャロンは怒りが残っているせいか素直になれなかった。


「ふーん、心境の変化ってやつ?」


それにシャロンは答えずむっと口を曲げるだけだ。


少しして口を開き始める。


「最初はなにもわだかまりなんて抱かなかったんです、でも………最近のハヅキやアライを見てると友達っていいなって、親友っていいなって思い始めたんです」


シャロンは自ら親友への憧れを語り出す。


「わたしや、りんごとは親友じゃないの?」


「そういうわけじゃないんですけど………」


どうも歯切れが悪い、何か変だとすももは感じた。清と夕の間にあるものと似たものを感じるのだ。


「もしかして、アリエちゃんのこと………」


すももはおそるおそる聞いた。


「違います!そ、それだけは違います!わたしはアリエに対してそういう目は向けてません!」


シャロンは慌ててすももの懸念を否定する。


「そう、よかった………」


清といいシャロンといいなぜ自分の周りは紛らわしい性格の人間がいいのかとすももは頭を抱えそうになる。いっそのこと同性愛者とはっきり言われる方が楽だった。

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