249/594
二百四十八話 アリエとシャロン④
「まさか、まさかまさか…………」
俺は一つの可能性に至り言葉を重ねた。
「どうした葉月?」
「なによ、馬鹿みたいに同じ言葉を繰り返して」
りんごとアリエが驚く。
俺は庵々での自分達の様子を話した。
「それがどうしたのよ」
「あいつは俺たちを見ていたんじゃないか?それで羨ましく思っていたとか?」
俺は思いついた可能性を話した。
「そんな………」
アリエがショックを受ける。
「つまり、あたし達が新しい仲間と過ごすことでアリエが変わったということか?」
りんごがアリエの変化に気づき俺はそれに頷いた。
「これはいい変化なのか。ま、アリエには悪い結果になったが」
俺の言葉にアリエが暗くなる。
★★★★★★★★★★★★
すももはシャロンに追いついた。
「やっと見つけた、こんなところにいたんだね」
「わたしを連れ戻しに来たんですか」
シャロンは不機嫌なままだ。
「連れ戻すのは後にして、なんでアリエちゃんに怒ったのか聞きたいなって」




