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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十六章 二年目の夏編
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二百三十八話 アリエの別荘⑰(ババ抜きやろうぜ)




「ヘイ、そこのボーイ&レディーズ、ババ抜きやろうぜー」


新井が部屋に現れて言う。


「相変わらずテンション高いな、もう夜だぞ」


俺は呆れながら言った。


「いいからやろうぜぇ。マイク相手じゃ歯ごたえなくてなぁ」


新井はつまらなそうに言う。


「失敬な、まるで僕が弱いみたいな言い方じゃないか」


マイクが反論する。


「弱いから言ってんだよ!ちったあポーカーフェイスを覚えろよ!」


新井が怒るとマイクはヒュウと口笛で誤魔化した。


「まあ、やってもいいけど………」


俺は二人のやり取りに呆れながら言った。


「じゃ、他の連中も誘って来るぜい」


「ではスィーユー」


二人が一旦出ていく。


「なんだったのよあの二人は……」


「さあ……?」


アリエとみかんも呆れる。うん、嵐のように去って行ったな。


「やっほー、遊びに来たよー」


すももさんが元気よく現れる。


「葉月、彼女とイチャつくのも大概にしろよー」


「余計なお世話だよ」


りんごの言葉には怒って返した。


「ごめん遊ばせー」


「遊びに来ましたー」


清さんと夕さんが現れた。その格好は二人揃って和服だった。それを見た新井とマイク以外の俺たちは口をあんぐりと開けると叫んだ。


『姉妹か!』


「え、なに?」


「なんです?」


当の二人は言われた意味が分かっていない。


「海の時も仲よく砂遊びしてたしどんだけ仲いいんだよあんたら!」


「だって幼馴染ですし………」


「まあそうだったな……」


「やっぱりわたしより夕ちゃんを取るんだね、よよよ………」


「ごめんなさい、すももちゃんが大事じゃないてわけじゃ………すももちゃんのことももちろん大事よ。だから………」


清さんが慌てて言い訳する。


「いや、そういうのもういいから。飽きた」


すももさんが清さんの言い訳を一蹴する。


「あ、はい」

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