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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十六章 二年目の夏編
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二百二十二話 アリエの別荘



「夕ちゃんよく来たね」


「あ、絹江さん!」


絹江さんと夕さんが見知ったように言葉を交わす。


「知り合いだったんですか?!」


俺は思わず声を上げた。


「自治会の集まりでおばあちゃんと一緒によく来るのさ。運動会の時にもいたんだけど、お前達は会ってないねぇ」


絹江さんが説明した。


「へえ、それって昔からなの?」


すももさんが聞く。


「最近だよ、夕ちゃんが中学生になった時から見るようになったわね」


「昔から好きだったおばあ様の和菓子を勉強したくて中学入学を気に引っ越したんです」


夕さんが言う。


「そういえばそんなこと言ってたわね」


アリエが言う。俺は初耳だ、ということはみかん達と出かけた時に聞いたのか。



「ハロー、エブリバディ。元気にしてたかいみんな?」


今度はマイクが一際キザな台詞と共に現れた。


「うわ、出たよ変態」


アリアさんが露骨に顔を逸らす。あいつが来るといつもこうだ。


「我が麗しの女神、迎えに来ました」


マイクがアリアさんに近づくと表から車の音がして止まった。


「さ、行くわよ」


アリアさんはマイクを放置して外に向かう。マイクはやれやれと肩をすくめる。欧米か!いや、彼は欧米の出身だ。


外に出ると去年俺の父さんの実家に行った時と同じで二手に別れると思ったら今度はテレビのバラエティでたまに映るような小さいバスが現れた。

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