二百二十話 アリエの別荘に行こう④
アリエは帰宅し別荘行きの話をアリアに話した。
「へえ、上手く行ったのね。ま、すもも達ならすぐオーケーすると思ったけど」
アリアが言う。
「で、結局誰と誰を誘ったの?」
アリエに聞かれアリエが答える。
「えっと、葉月とみかんは当たり前でしょ。あとすももとりんごー。シャロン、新井ー、マイクー」
「結構いるのね。ちょっと待って、マイクって誰?わたし達の知り合いにそんなやついた?」
アリアが首を傾げる。
「最近葉月の学校に転校してきたやつよ、お姉ちゃんもよく会ってるじゃない」
アリエが説明する。
「そんなやついたかしら………」
またもやアリアは首を傾げる。葉月の学校と聞いてもピンと来ていなかった。
「ほら、いつもお姉ちゃんのこと口説いてるじゃない。忘れたの?」
アリエが続けて説明する。
「口説いて………はっ」
そこでようやくアリアはマイクの顔を思い出した。
「あいつ?なんであの男まで連れてくのよ、あいつだけはやめなさいよ、気持ち悪いことこの上ないわ」
アリアが嫌悪感を出す。彼女にとって彼に口説かれるのは屈辱以外なにものでもなかった。
「だって仲間外れは可愛そうってすももが………」
「すももが?まあ、あの子が言うなら仕方ないわね」
アリエがマイクも別荘行きのメンバーにいる経緯を言うとアリアはあっさり納得した。友人の言うことに疑問を持つ頭はなかった。
「あと誰がいるのよ」
再びアリエに聞く。
「あとは夕よ」
「夕、たまに名前聞くわね。和菓子屋の子だったかしら?」
「和菓子屋じゃなくて甘処よ」
「そうそう、甘処。あなたの新しい友達だったわよね、その子も最近連れてくのね」
「ええ」




