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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十六章 二年目の夏編
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二百十二話 みかんとアリエと夕と②



俺はあの中にいない、あの妹と彼女の中にいない。あの二人の間にいるのは夕とかいう女、あの女さえ、あの女さえいなければ………。


三人の行動を見ていく内にそんな思いが募って行った。


「そうよねぇ、親友を放り出して自分だけ他の友達と仲良くしようなんて許せないわよねぇ」


清さんが呪うように言った。


俺はぞっとしてさっきまで抱いていた憎悪が消えた。俺なんかよりやばい人がいたらそんなちっぽけな悩みなど消えてしまうのだ。


今はただ、三人の仲を見届けよう。



「おにいちゃん」


「うわ!」


いきなりみかんに声をかけられ驚いた。


「みかんちゃん」


「お前、なんで」


俺と清さんは彼女を見て言う。


「お兄ちゃんこそ清さんとなにやってんの、覗きとかかっこ悪いよ」


みかんが呆れて言う。


「だってさあ、お前とアリエが俺を放るなんてありえないだろ。俺だってお前らと一緒に買い物してえよ」


俺は泣き言を言った。

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