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二百十一話 みかんとアリエと夕と
「わっ」
「うわっ!」
俺は声を出して驚いた。誰かがいきなり声を出して俺の 肩を叩いたんだ。
「ばあ」
その方を見ると清さんが手を広げて笑っていた。
「清さんて、意外とお茶目な人だったんですね」
「ちょっとふざけただけよ。それよりも、あなたも気になるのかしら」
清さんが向こうにいるアリエ達に目を向ける。
「ひょっとして、あなたも夕さんを?」
俺は彼女の意図を察した。
「ええ、親友を放り出して自分達だけで楽しもうなんていい度胸してるもの。ふふふ………」
清さんが邪悪な笑みを浮かべる。出たよ闇モード、嫌な予感するなあ。
ここは買い物に便利なショッピングモール、双葉パークだ。三人はこれから色んな店を巡るだろう。
★★★★★★★
「ねえ、夕にはこれとか似合うんじゃない?」
「わー、これ可愛いー」
「いいんじゃない?」
みかんが選んだ服を夕さんにあてがい夕さんとアリエが盛り上がる。




