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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十六章 二年目の夏編
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二百七話 みんなで庵々に来た⑩



「はあ、なに意味わかんないこと言ってんだし」


「まったくだ、わけが分からん」


「というかアライらしくありません」


飯山達が口々に戸惑いの色を見せた。


「さしずめ、俺たちは飯を食ってるんじゃない。飯を食う時間を食ってるんだ、てか?」


俺は新井の考えを推測した。


「まあ、そんな感じ?」


「なんだしそれ、なんかの詩?」


「それとも中二病的な何かか?」


飯山とりんごが馬鹿にしたように言う。


「悪かったな、中二な詩で」


俺は悪態をついた。


「でも、あんたとの時間は悪くないわ」


アリエが励ましてくれた。


「遠回しに褒めんなよ、照れんだろ」


「うっさい馬鹿、恥ずかしくなったじゃない」


今度は怒られてしまった。


「わたしもその言葉には感銘しました」


「うん、やっぱりみんなと一緒なのは楽しいよね」


シャロンとすももさんが俺に同意した。


それを聞いて飯山とりんごも何も言わないながら笑みを浮かべた。



店を出て俺はみんなに言った。


「なあ、またみんなでどっか行こうぜ」


「別にあたしは他のやつとかいらないけど葉月が言うならいいわ」


アリエが偉そうに言う。


「お、お前も放課後ティータイムの良さが分かるようになったか」


新井が俺に肩を回す。


「だからってくっつくな気持ち悪い」


「ちょっと一希くん来ないでよ恥ずかしい」


俺は新井をすももさんの方に寄せてすももさんが悲鳴を上げた。


「あ、ごめんなさいすももさん」


「今度ははるちんも呼べるといいかな」


飯山が言った。はるちんというのは山崎のことだ。


「ふ、悪くない」


「ええ、また来ましょう」


りんごとシャロンも同意した。

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