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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十六章 二年目の夏編
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二百六話 みんなで庵々に来た⑨



「まあ、分からんでもないが………」


芸術に見とれる気持ちは分かるがしかしと俺は横に目をやった。


飯山も釣られてその方、すももさんとりんごを見ると目を見開いた。なんと二人はまんじゅうを無造作に手づかみで食べていたんだ。なんと大胆な。


「ちょっとあんた達なにやってんの?!さくらまんじゅうだよ?そこのばあさんがひと彫りひと彫丁寧にやったやつだよ!?なに適当に食べてんだし!?」


飯山は二人に狼狽して言った。


「いや、まんじゅうはまんじゅうだろ」


「うん、食べちゃえばみんな一緒でしょ?」


二人は気にせず食べ続ける。


「うーん」


飯山は唸ると一口一口噛み締めるように食べる。




少しして新井にもさくらまんじゅうが出される。


「おー、これがさくらまんじゅうかあ」


新井がさくらまんじゅうを掲げてクルクル回す。


「いいから食えよ、あんみつもそろそろ食べ終わるぞ」


俺は面倒くさくなって言った。


「でもさあ、これ食ったらこの時間も終わるんだよな」


新井がわびしさを出して言った。


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