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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十六章 二年目の夏編
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二百話 みんなで庵々に来た③



「ねえよ。ただ、男同士の青春てやつをやりたかっただけなんだよ。俺、なんかああいうのに憧れててさあ」


新井が俺に固執する理由を説明する。


「そういうのがキモいのよあんた、葉月から離れなさいよ」


「ちょ、押すなよアリエちゃぁん」


アリエが新井を席から追い出してそこに自分が座った。


「助かったアリエ、危うく変な世界に連れてかれるとこだったわ」


「彼女が彼氏を守るなんて当然じゃない」


アリエが鼻を鳴らして言う。


俺も釣られて鼻を鳴らしてしまった。昔は男が女を守るのに今じゃ逆だな、しかも年下に守られるなんて驚いた。


「ではアリエちゃん、僕と踊らないかい?」


マイクが新井とアリエの間に割り込んで言う。


「なんで葉月でもないのに踊らなきゃなんないのよ」


アリエはキッパリと拒絶した。


「それは残念」


「ていうか人の彼女口説くんじゃねえよ、殴られたいのか」


俺はマイクを睨みつけた。


「失敬、可愛いものには惹かれるのが性分でね」


「可愛いのは認めるけど葉月以外に言われても嬉しくないわよ」


アリエが言う。このブレない姿勢、彼氏としてはとても安心していい。

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