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百九十七話 なあ君嶋ぁ、たまには二人でどっか行かねえか②
「しねえよ。何言ってんだよお前ら」
新井が心外だと言いたげにした。
「こいつがみんなでどっかに行こうて誘ってるて話」
俺は飯山と山崎に説明した。
「せっかくだ、君たちも来るかい?」
マイクが言う。
「面白そうじゃん、行こうよはるちーん」
飯山が山崎の首に腕を回す。仲が良くてなによりだ。
「もちろん行くわよ!で、いつ行くの?」
「今日だけど」
新井が言う。
「今日なら大丈夫か、バイトも休みだし」
「あたしはバイトだ」
「わたしもです」
りんごとシャロンが言う。
「あ、わたしもだ」
山崎が言う。
「えー、マジでぇ。明日とかになんないのー」
飯山が文句を言う。
「明日だと俺が仕事だな」
「なに言ってんだよ、俺は元々お前を誘ってんだぜ?そのお前が来れないとかないぜ」
今度は新井が文句を言った。
「どんだけ俺のこと好きなんだよお前」
女好きの女の次は男好きの男か?いや、こいつはすももさん目当てだった。




