百八十六話 夕に話す清とすももの関係
「またすももさん、ですか。彼女いったいなんなんですか?清さんは大事な人と言ってましたけど」
夕さんが初恋の人を取られたような顔で言う。
「大学の友達だよ。清さんはすももさんのこと好きみいだけど多分片思い、その証拠にすももさんは他の男と仲良くしてる」
俺はすももさんと清さんの関係を説明した。
「お客さん、大学生だったんですか?」
「高校生だよ。すももさんは俺のバイト先の店長のお孫さんさ。こいつも普段はそっちに行ってる、コーヒーつうか俺目当てだけどな」
俺はこいつの部分でアリエを指した。
「コーヒー目当てでもあたしに会えてあなたも嬉しいんじゃない?」
アリエがいたずらっぽく言う。
「茶化すな」
「そのすももさんは清さんに好かれてるて知ってるんでしょうか」
夕さんが聞く。
「好かれてるっていうか、友達だとは思ってる」
「友達、以外何かあるんですか?」
俺とアリエは顔を見合わせた。夕さんはアリエの言葉が分からないようだ。
「あの人、男女の関係がなるみたいにすももさんが好きみたいだよ」
俺はきっぱり言ってやった。
「ええっ、あの人………女の人が好きだったんですか?」
夕さんがショックを受ける。そうだろうな、自分の慕う人がアブノーマルだと知ってはこうもなる。
となると夕さんは清さんにそういう感情を抱いてたわけではないらしい。
「告白、までもいかないけどすももさんに魅力されてるのをよく見るよ」
「どちらにせよ、清さんに構ってもらえないのは寂しいですね………」
その言葉にまた俺とアリエは顔を見合わせた。