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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十五章 春編
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百六十三話 マイクは放課後もカフェダムールへ


マイクが俺たちのところに来た。


「やあ、まさか君たちと同じ学校に転校するとはね」


「ああ、俺も意外だよ」


「え、マイクくんて君嶋くんと知り合いだったの?」


マイクに寄っていた山崎が驚く。


「うち喫茶店だからな、客も色々なんだよ」


「お前の家じゃないだろう」


りんごにたしなめられてしまった。



放課後、マイクが俺のところに来て言った。


「この後、良かったら君の店に行っていいかい?」


「いいのか、部活とか入るんじゃないのかよ」


「喫茶部でもあれば入ったんだけどね、仕方ないから君の店で喫茶部を開くよ」


「ふっ」


彼の面白い冗談に思わず息を漏らしてしまった。


「どんだけ喫茶店好きなんだよ。分かったよ、ついてこい」


「だからお前の店じゃないからな」


「へーい」


またりんごに言われてしまった。


「ふふ、でもカフェダムールはわたし達の家みたいですね」


シャロンが笑って言う。


「そう言われると嬉しいけど………」


りんごが恥ずかしそうにした。


「せっかくだ、みんな久しぶりにりんごん家のコーヒーでも飲もうぜ」


新井が飯山と山崎の首に腕を回す。


「そうだね、最近行ってないもんね」


「たまには行ってやらないとな」


飯山と山崎が言う。


「お前はちょくちょく姉貴と会ってるけどな」


りんごが新井に言う。


「ふっ、すももさんは美人だからな。当然だよ」


新井がニヤリとして言う。そういう意味で言ったのではなさそうだが。


「よーし、俺も行ってコーヒーを飲む女子達のおっぱいを眺めようかなー」


田中がいやらしい目で言う。


「うわ、キモッ」


「田中の変態」


飯山と山崎が軽蔑の目を向ける。


「行ってもいいけど基本ババアしかいないぞあそこ」


俺は田中に言った。


「うえ、マジかよ。行くのやめようかなー」

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