表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十五章 春編
159/594

百五十八話 気取った金髪の少年客



「グッモーニン、エブリバディ」


「あ、いらっしゃいませ」


その客は奇妙な挨拶と共に現れた。この店で外国人ぽい見た目のやつなんてシャロンか星宝姉妹かくらいだ。


そしてこの客はカフェダムール第三の金髪、そして第三の少年!二人の少年は俺と新井だが若い男なんて俺たち以外滅多に来ない、貴重な客だ。


「ここのブレンドをもらえるかな」


席を案内すると彼は気取った声で言った。髪をかきあげる動作がちびまる子ちゃんにいそうである。


「かしこまりました。絹江さん、ブレンド一つ入ります」


俺は絹江さんに注文を伝える。


「聞いてるよ、あたしはやらないけど」


「あいよ」


俺はコーヒーを淹れていく。


「ねえねえ、あの人綺麗だよね。どこから来たんだろう」


すももさんが駆け寄ってきて言う。早くも謎のイケメンに興味津々か。


「英語喋ってたからイギリスか、もしくはアメリカだな」


りんごが答える。


「いえ、日本語を使っていたので日本の方ですね」


シャロンが否定した。


「いや、どっちだよ」


俺は二つの意見が現れて困惑した。


「じゃあ聞いてみようよ!」


すももさんが彼に近づく。


彼は先ほどから周囲の臭いを嗅ぐような動作をして酔いしれている。この店にそんな臭いあったか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ