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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十四章 冬編
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百三十二話 クリスマスのチラシを作ろう(葉月のアイデア)




というわけでみんなでクリスマスのチラシ作りだ。新聞の折り込みチラシの裏を使ってアイデアを書いていく。


「よし、できた」


俺はペンを置く。


「速い」


すももさんが驚く。


チラシの文面は「ようこそみなさん、聖夜のカフェダムールへ。さあ、お楽しみくださいフハハハハ!」となっていてコウモリっぽい絵も描いてみた。


「えっと………これはやめた方がいいんじゃないかな」


すももさんが否定的な意見を言った。


「なんだよ、このチラシの何の文句があんだよ」


俺はすももさんに噛みついた。


「ああ、見たやつ全員引くな」


りんごまでそんなことを言ってきた。


「お前まで、なんでみんな俺のセンスがわからないかなー」


俺は不満に口を尖らせた。


「わたしはいいと思いますよ、個性的で素晴らしいです!」


シャロンが賛同の声を上げてくれた。


俺は思わずシャロンの手を取った。


「シャロン………お前ってやつは………泣かすぜ」


俺の美学を分かってくれるやつがいるなんて、感動だぜ。


「ちょっとシャローン、ほんとにこんなのがいいの?」


「中二要素入ってんだぞ」


すももさんとりんごがまた俺のアイデアを否定する。


「中二とはひどいな」


「あんな芝居がかった台詞、どう見ても中二だろ」


「芝居がかったはともかく中二はなくね?」


「中二?かはともかくわたしは気に入ってますよ」


俺がりんごと争っているとまたりんごが肯定してくれた。


「しゃっ!ほらシャロンもこう言ってんだからさ、問題ないよ」


俺はガッツポーズを取って言った。

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