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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十三章 町内運動会
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百二十三話 綱引きの準備




俺のチームの番が来て戦いのために立ち上がった。


「絹江や、わたしの足を引っ張るんじゃないよ」


祥子さんが絹江さんを睨み言う。このタイミングで仲間同士でいがみ合うのか。


「ふっ、あんたこそ途中で倒れたら承知しないよ」


絹江さんも睨み返す。バチバチと弾ける火花、だからなぜ味方同士で争うような雰囲気が出てるんだ。


「あんたらは新人だ、あまり無理はするんじゃないよ」


絹江さんが俺たちに言う。


「はあ………」


「大丈夫大丈夫!わたし達もみんなと一緒に練習したもん」


すももさんが力強く言う。


「ふん」


りんごは問題ないという風に鼻を鳴らした。


「頑張ります!」


シャロンも拳を握る。


アリエは少し不安そうな顔をしていた。


「大丈夫だアリエ、俺も正直不安だからな!不安同士頑張ろぜ!」


俺はアリエに力強く言った。


「え、あんたも不安なの………」


あ、やばい、ただでさえ暗いアリエの顔がさらに暗くなった。言葉のチョイスを間違えたかぁ………。


「ちょっとあなた、自分の彼女に自分も不安とか何言ってんのよ。デリカシーないわね」


「すいません………」


アリアさんに怒られてしまった。


「大丈夫よアリエ、いざとなったらあなたのことはわたしが守ってあげるわ」


今度はアリアさんが優しくアリエに言った。


「お姉ちゃん………」


アリエの目が輝いた。くそ、俺にはアリエを元気にできなかった。アリアさん、あとは任せた………。

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