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百六話 ハロウィンの準備編
この夜、絹江さんが黒いローブ纏って現れた。
「お祖母ちゃん!?」
「どうしたんですか絹江さん?」
俺達は普段あまり見ない絹江さんの装いに驚いた。その格好は物語に出てきそうな魔女そっくりだ。
「ふ、もうすぐハロウィンじゃろ?じゃからその仮装じゃよ。どうじゃ、似合っとるかの?」
絹江さんがローブを広げて自分の格好を自慢する。
「似合ってる、すごくそれっぽい」
「森に出てきそうですね」
リンゴとシャロンが言う。
「そうじゃろそうじゃろ。で、お前さん達の分じゃがの………」
「え、わたし達の分もあるの?」
すももさんが目を輝かせる。嘘だろ、俺もコスプレとかやるのか?恥ずかしくて出来たもんじゃないぞ。
「ちょっと待っておれ………」
絹江さんが住居スペースに消える。
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