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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十二章 秋編
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百六話 ハロウィンの準備編




この夜、絹江さんが黒いローブ纏って現れた。


「お祖母ちゃん!?」


「どうしたんですか絹江さん?」


俺達は普段あまり見ない絹江さんの装いに驚いた。その格好は物語に出てきそうな魔女そっくりだ。


「ふ、もうすぐハロウィンじゃろ?じゃからその仮装じゃよ。どうじゃ、似合っとるかの?」


絹江さんがローブを広げて自分の格好を自慢する。


「似合ってる、すごくそれっぽい」


「森に出てきそうですね」


リンゴとシャロンが言う。


「そうじゃろそうじゃろ。で、お前さん達の分じゃがの………」


「え、わたし達の分もあるの?」


すももさんが目を輝かせる。嘘だろ、俺もコスプレとかやるのか?恥ずかしくて出来たもんじゃないぞ。


「ちょっと待っておれ………」


絹江さんが住居スペースに消える。

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