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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十二章 秋編
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百四話 十五夜には団子を作ろう




明日は十五夜、カフェダムールでは毎年この時期になると月見団子を出しているとのこと。


なので俺達店のスタッフも前日から団子作りをやらされている。最初は生地からなので冷やし中華の時と要領は同じだ。


ぐちゃぐちゃこねこね、この擬音が出る作業も冷やし中華の時に散々やって慣れた。ただし材料が違う。今回は砂糖や薄力粉、水などを混ぜている。生地は白くなり、ごく一般的な団子にはぴったりだ。


そこへ小豆をこして砂糖を入れて作ったあんこを混ぜていく。


「あーん」


すももさんが出来上がった団子を口に入れる。


「あむあむ………」


すももさんが団子をもぐもぐと咀嚼していく。


「おいしー」


味に感嘆して頬に手を当てる。


「そんなに美味いのか」


俺の手も自然と団子に伸びていた。


「これすもも!なにをつまみ食いしておる!」


余所見していた絹江さんがすももさんに気づいて怒る。


すももさんだけでなく俺までビクッとした。


「まったく、これは売り物なんじゃぞ?あんたが食べたらいかんのよ」


「はーい」


「まあ一通り出来たら晩御飯代わりに食べていいがの」


「なんだよ、食っていいのかよ」


りんごが言う。


「いいんですか?」


シャロンが聞く。


「うむ、たーんとお食べ」


「ありがとうございます!」


シャロンがお礼を言う。


「やったー!」


すももさんも万歳をして喜ぶ。


俺も内心ガッツポーズを取って喜んだ。実家にいた頃母さんがよく饅頭や団子出してきたんだよなあ。

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