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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十一章 みんなでおばあちゃん家に行こう
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九十九話 みんなでおばあちゃん家に行こう⑬(夏祭りに行こう)




この日の午後は墓参りで来ていたが夏祭りと同じ会場だからその時から夏祭りの準備で人が集まっていてお祭りムード一色だった。墓参りなのでアリエ達は連れてきていない、家族で来れば充分だ。


「夏祭りか、今年はみんなで来ることになりそうだな」


俺は夏祭りの準備風景を見ながら呟いた。


「いつもは家族だけで来てるからね、賑やかなになりそうだね」


父さんが言う。


「そ、れ、に、お兄ちゃんには彼女もいるしねー」


みかんがもったいぶるように言う。


「まあな……」


そう言われると返すのも照れ臭くなった。



ばあちゃん家に戻って俺はアリエ達に言った。


「つうわけで、今日夏祭り行かね?」


「夏祭り?いいねぇ、行こ行こ!」


すももさんが立ち上がって言う。


「日本のお祭りですか、わたしも行ってみたいです!」


シャロンが両手の指先を合わせて言う。


「祭りきたー!」


清さんが立ち上がって拳を突き上げる。


「ちょっとあなた、急にどうしたのよ」


アリアさんが清さんに戸惑う。


「祭りと言えば熱い男と男がぶつかり激しく燃える魂の劇場よ、燃えないはずないじゃない!」


「あ、そう………」


どうやら清さんの中では祭りというのはかなり熱いものらしい。


「お前はどうする?」


俺はアリエに聞いた。


「あんたが行くから行くわよ」


「いや、行くに決まってるけど?」


「じゃ行く」


「あたしはパスだな」


りんごが言う。


「あ、りんごまたそんなこと言ってー。みんな行こうって言ってるんだから行こうよー」


すももさんが反応する。どうやらいつも祭りに誘われては断ってるらしい。


「行きたいやつは勝手に行けばいい」


「でもそれしたら一人で晩御飯食べることになるけど?」


すももさんの言葉にりんごがはっとして周りを見渡す。


「大丈夫じゃよ、わしが留守番してるし、一人にはならんよ」


ばあちゃんが言う。


「いや、行く。あたしも行く」

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