君のうたを
君のうたを聴かせて
君の喉を震わせて
その声で
君の言葉を紡いで
言葉を
尽くしても
尽くしても
足りないままでいい
君のうたを聴かせて
未完成を笑わない
笑わせない
だから
今をうたって
変わり続ける
水の流れのように
まるで
新しいかたちで
懐かしい気持ちで
さりげなくていい
優しくなんかなくてもいい
僕のためなんかじゃない
うたをうたって
まるで
新しい声で
懐かしい言葉で
付け足しても
差し引いても
はまらないままで
聴かせて
綻びを繕いながらも
その糸に
続いていく
君のうたをうたって
君が君のためにうたう
そんなうたを聴かせて