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4.葛藤

結局、ダァとは付き合わなかった。

ダァの言葉を聞いたあたしは涙が止まらず、

見かねたダァが

「ごめんごめん。ややこしくしてごめんな

 このままでいいさ。多分俺の気持ちも同情が

 半分くらいだと思うし。」


後日、また今までのように遊んだときにふざけて聞いてみた。

「あと半分は好きってこと?」

するとダァは笑って

「あとの半分は妹だな。」

やっぱりダァは優しい。。心のでっかい人。

ダァと居ると嫌なこと忘れられる・・。


でも結局は見なければいけない。

心が楽になったころにヒロは電話をかけてくる。


「会いたいよー」って。


この一言でまた振り出しに戻る・・・・。

そしてまた会いに行ってしまう。


ヒロと会った。そして楽しいと感じてしまう自分に

怒りを感じそれでもヒロの無邪気な笑顔に怒りを忘れてしまう。

その時、ヒロのケータイが鳴った。

チラっと見えた画面には電話番号と見た事ある女の人の写メ・・。

電話に出ずにずっとケータイを見つめている、

「でないの?」と聞くと


「いい。どうせまたなんか買ってきてとかいうのだろうし」


耳を疑った。生活感のある感じが心に刺さる。どうしてこの人は

ここまで平然として言えるのだろう。

もう溢れて来る感情を抑えて笑っていることなんて出来なかった。

「帰るね。」あからさまだったかもしれない。

でもそれが精一杯の言葉だった・・。

早足で家路に着く。一生懸命、涙をこらえながら。

結局、ヒロは元カノに出て行ってもらう気なんて無いんだ。


ケータイとは実に便利で不便だ。

誰とでも連絡取れるがとりたくない人からも連絡が来る。


ヒロからの電話。何回も何回も・・・・。

自分との葛藤の時間・・・。

通話ボタンを押してしまいそうな手と出ちゃいけないという意思。




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