1.分かれ道
ちゃんと恋したのは何年前だろう・・・・。
「彼氏いるの?」友達の質問に曖昧にしか答えられない自分。
片思いしてた周りの人がどんどんカップルになっていく。焦ってるだけ?自分に問いかける。
それもあるのかな。
理想はずっと“年上の大人の人”と言い続けてた。いろいろ恋をして人間の思考は年齢と比例するものではないと気づいた。
始まりは高3の終わり。あの時にわたしは道を間違えたのかもしれない。
その時に出会った人・・・ヒロ。彼は結構年上だったからか会った時すごく大人に見えた。ヒロは優しくて面白くて何より一緒にいて安心できた。メールするたびに胸が高鳴って来ないと胸が苦しかった。連絡取るたびにどんどん惹かれていく・・会えば会うほどもっと一緒にいたいと思う。気づいたときにはヒロの事しか見えてなかった。彼も自分を見てくれてると思ってた。でもヒロの家に遊びに行ったとき部屋の中には女物がたくさん・・。化粧品・服・靴。そして女の人と二人で写ってるプリクラ・数え切れないほどの写真。それに気づいたヒロは一言
「元カノのだから気にしないで、そのうち出てくと思うし」
・・・・。そんなもんなの?あまりにも平気な顔して言われたからあたしが間違ってるのかと思ってしまいそうになる。疑問に思って当然なはず・・。
でもヒロから連絡来ると無視できない。会いたいって思っちゃう。
ある日、ヒロが今の問題がきれいに片付いたら付き合おうって言ってくれた。
すごく嬉しくて泣きそうだった。だから待った・・・。けど待っても待っても進展しない。
ヒロは今まで通りにいっぱい連絡してくれるしたくさん好きって言ってくれた。
でも部屋に行っても前のまま、なんも変わってない。口だけだったのかな・・。