第二十二話。進化しましんか?
私がクレイモアスピノをプレゼントしたお返しに、ファデータさんがまた狩ってきたギガースラプトルをくれました。
あれ、卵はどうしたんですか?えっ主夫がいるから大丈夫?
…ばっちり尾針に敷いてますね。
まぁそんなこんなで成虫になってからというもの、
私が狙える獲物のハードルがぐんと上がったのもあり、
アクアワスプからウォーターワスプに進化しました。
グラシリスは進化しました。
アクアワスプ(姫種 B RANK)→ウォーターワスプ(姫種 B+)
あれ、見た目は翅が長くなったりとかしているのにランクはそう変わっていませんね。
これは意外とショックです。
ジャイアントヴェスパの姫種は進化しなくてもB+なのにですね。
ジャイアントヴェスパ姫種に一回進化してようやく並ぶあたり、
ジャイアントヴェスパ種のデフォルトの強さが窺えます。
えぇ私が弱いのではなく彼女たちの一族が異常なのです。
でもB+もあれば生き延びていくには十分です。無理さえしなければ。
「でも、私達御婆様は同じでしょう?
ある意味貴女もジャイアントヴェスパではないかしら?
……というより、新しい環境に2代で完全に適応している時点で十分以上だと思うのだけど。」
「え?そういうものでしょうか。」
まっ、そうだとしても結局それは母が頑張っただけの話なんですけどね。
私はそんな母の頑張りに甘えてしっかり楽させてもらって生きていく予定です。
「そういうものね。
慢心しないことは美徳かもしれないけれど、自分を偽って生きるのも苦しくはならないかしら?」
「何を言ってるのかはわかりませんね。それに身の程を越えて己の強さを主張する先に待ってるのは破滅ですよ。」
「相変わらずね。」
「えぇ、全ては生き延びてこそ、です。それよりスペルヴィアちゃんは大丈夫ですか?
――――――――――――――――私にはどこか危険な匂いがしますけど。」
「……『原因』さんが何を言ってるのかしら?」
「…私だけが原因じゃないと思いますけど?」
「否定はできないわね。あの娘はヴェスパの血、私、お母様、そして貴女を超え、
その強さを持って自分の存在価値を証明しようとしているわ。」
「そもそも『スペルヴィア』が全ての元凶では?」
「それは不敬よ。」
「かもしれませんね。しかし最強の代名詞、
『スペルヴィア』の名を長女ではないにも拘らず与えられて、
その上長女が『スペルヴィア』の名を冠すに値しないようには思えません。
彼女が『スペルヴィア』の名の意味を知っていると仮定して、
それにより相応しい存在が他にいることがプレッシャーになっているのでは?」
「…それは、あるでしょうね。
ところで―――――――――――貴女はその名の意味を何処で?」
「さぁ、解かりません。」
産まれた時には識っていました。
「不思議なこともあるのね。」
「えぇ、それこそ母が授けてくれたのではないでしょうか?」
「無い話ではないわね。」
「はい。」
「ですが、もしそうでなかったとき、それは可能性になりますわね。
貴女が伝説の―――――――――――――」
「それは、直系に伝わる話でしょう?私は傍流もいいところです。」
「…………まぁいいわ。ところで久しぶりに貴女の狩りを見てみたいの。やってくれるわよね。」
何故確定形なのでしょうか?
「相手にもよりますね。」
「取り敢えずヘルレックスドラゴンとかどうかしら?」
何が取り敢えずなんですか、規格外。
「勘弁してください。ほんと冗談厳しいですって。」
「あらっ、私がプロポーズした時にはヘルレックスドラゴンを持っていったわ。」
えっ?ファデータさんから求婚したんですか?っていうか、
「ある意味脅迫です、それ。」
ヘルレックスドラゴンを容易に狩りしめる実力を証明したうえで求婚されて断りたくても相手のオスも断れないでしょう。
…いやファデータさんに迫られて断りたいと思うオスがいるとは思えませんけど。
「あら?そうかしら。」
「そういうものです。」
名称 グラシリス RANK B+
LV 75
種族 ウォーターワスプ姫種・成虫
属性 海・淡水 空 水 風 虫
弱点 草 岩
称号 継承者候補?
HP2500 SP2300 ATK2400 DEF2300 INT2850 MAG2000 RES2000 DEX2000 AGI1950
種族特性 強力なる顎 強靭なる腕 凶悪なる尾針 鋭き爪 鋭利なる翅
遊泳 水耐性 水底歩行 水鉄砲 穴掘り 飛行 毒耐性 寄生(中) 水・大気両対応
スキル 遺伝4 警戒心上昇 知性(中) 巣作り 体温上昇 愛らしき風貌
毒(中) 硬化 刃化 遊泳力上昇 部位延長
針山 切断 体温上昇 待機時間短縮化 防御 射出制御 遠隔作用
制限緩和




