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第十九話。とある妹の遠足

シリスさんが去ってあれからだいぶ時が過ぎました。

私と姉様はあれからかなり変わったと思います。

姉様は以前に比べ強さを主張しつつも命を大事にするようになり、

私は姉様やシリスさんのように強くなりたいと思うようになりました。


そんな私ですがもうすぐ蛹になれるレベルにまでなってきました。

なので伝統ある遠足大会に一匹で参加します。

遠足大会というのは蛹になる前に幼虫の状態で、

獲物を自分で狩る儀式です。

最近産まれた妹たちは参加できないので今回は私一匹だけです。


姉様はやたらついてきたそうにしてましたが丁重にお断りさせてもらいました。

代わりに私を狩場まで運んで連れていく幼馴染でありもう成虫になったオス蜂は、

やたら前日まで姉様に扱かれていました。

……たのみますから当日疲れて参加できないとか止めてください。

そういったら苦笑いしていました。…大丈夫でしょうか?少し、頼りないです。



そんな私の狩りの練習相手はコボク。

ランクFの植物モンスター…に集まるカンプトサウルスという同じく低ランクの草食モンスターです。

…まぁ、時折肉も食べてますが。


姉様はコボクで十分だと言ってましたが私は頑として譲りませんでした。

少しでも早く、少しでも強く、世界で一番強くなりたい。そう、姉様達よりも。

そんな希望を押し通そうとした結果が絶望的な現在です。



ギガースラプトル RANK B+


カンプトサウルスに手間取った私は気が付けばカンプトサウルスを狩りに来たギガースラプトルに狙われていました。

私と戦っていたカンプトサウルスを一飲みした後私の方を凝視していました。


私は取り敢えずオス蜂に母たちに救援を呼ぶように命令し、

草むらに逃げました。


しかし私が隠れた草むらの上からしっかりギガースラプトルは覗き込んでいます。







もう駄目だ、そう思ったとき、奇跡が起きました。

ギガースラプトルがその咢を振りかざした時、

トビゲラのモンスターの成虫がその翅でギガースラプトルの喉を斬りつけたのです。

なぜ、トビゲラが(わたし)を?その疑問は直ぐに解消されました。


やたら早く到着した姉様、恐らく近くで隠れて待機していたのでしょうが今回は御節介とは思わないでおきます。

姉様は状況を把握していないようでトビゲラとギガースラプトルの両方に警戒しつつオス蜂と共に私を救出しにやってきました。


姉様が私の所についたと同時でした。

トビゲラが何やら糸の様なものを吐きつけてギガースラプトルの顎に巻きつかせ、再び喉元に翅で斬りかかろうとしたとき、

ギガースラプトルの爪がトビゲラに掠りました。


致命傷とは言えない傷でしたが徐々に傷口が開き、裂ける様に『中身』が出てきました。

そう、それは――――――――







                アクアワスプ・姫種・成虫

個体名 グラシリス

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