虚影録 7話 スライムは豊作スケルトンも豊作
きゃースライム可愛い―きゃーわー
───WindowsEXの背景みてぇなところ────
風に揺られる草木の中にスライムがたくさん!
スライム太郎さんによると「今年は豊作だ!」そうです。
奏「あー!もう!だよね!!ここだよね!!知ってたよ!あー!」
虚『そう叫ぶなよ、
平日だからスライムどころかそれを追いかける冒険者も来るぞw』
草原がざわりと揺れた。
ザァ、ザァ──草が揺れる音。
プシュッ、プルルン──少し黒い青いゼリーが跳ね、落ちる。
虚『ちぇ、もっと来いよ、』
奏『僕の不幸を望むなぁー!』
──スライムが10体現れた☆───
伊「えーと、試験内容はスライム10体の1分以内での討伐、
試験官が1分数え終える前に10体を倒しきる。…
じゃあ1分数えるので始めてくださーい。
よーい、どん!」
奏「え?そんな唐突?!」
虚『ほらぁ、早くしないと、一からだっぞ♡』
奏「うぉお!、PKファ〇ヤー!」
虚『???ネ〇かよお前!
てかスマブラの小学生みてぇだな!www』
奏架がPKファ〇ヤーと発音良く言うと、
とても滑らかに魔力が集まり形を作り
放たれ、2体のスライムに当たる!
──スライム2体討伐☆───
伊「24ー」
奏「あっ、もう24秒たってる!
PKファ〇ヤー!PKファ〇ヤー!」
しかし当たらなかった。
奏『当たんない!?』
奏架はそう思いながら、PKファ〇ヤーを放った。
伊「38-」
奏『急がなきゃ、
そうだ!魔力込めて殴ればいいんだ!』
奏架がそう思うと拳に魔力を乗せ殴りだす!
奏「ふぉぉぉぉ!」
どぺちゃ
スライムへ奏架の魔力のこもった一撃が炸裂する!
──スライム1体討伐☆───
どぺちゃどぺちゃ
さらに殴っていく、奏架!
──スライム2体討伐☆───
虚『全体攻撃できる風魔法とか使えばいいのに…』
そんな虚天の言葉を無視し奏架はスライムを殴り続ける!
奏「ふぉぉぉぉ!」
どぺちゃどぺちゃどぺちゃ
──スライム3体討伐☆───
伊「52ー」
奏「どりゃぁ!」
突然足を止め足に魔力をこめ、
タイミング良く跳ねた二匹のスライムを蹴った!
どぺちゃどぺちゃ
──スライム2体討伐☆───
伊「57ー」
奏「ふ、ふぉぉぉぉ!」
虚『スライム10体でこんな喜べるのもはや才能だろww』
伊「おぉ、57秒か、ということはDランクへ出世だね!
喜ばしいよ。」
奏「ふ?ぉ?あ、ありがとうございます?」
伊「じゃあ次はCランクへのクエストだね。
スライムの残骸は後で杉さんが、
回収してくれるから放置でいいよ。
君に関してはギルド長に無理言って、
日々の積み重ねなしで昇進クエストやってるから
早く行こう!」
奏「そういえばCってどれぐらいの強さ何ですか? あとDも」
伊「あー、クエスト場所近いから、
歩きながら話そうか。」
───死者の森────
急に森の景色は変わり、
自然が死んでいるような雰囲気を感じる。
寒気がする。
奏『何ここ、急に雰囲気が、…』
虚『幽霊でも出ないっかな~w』
伊「えーとね。Dが大量のスライムを対処可能レベルで
Cが人型の、スケルトンとかゴブリンの通常個体だけの
集まり、10~20体程度を対処可能なレベル。
Cランクへのクエストはその
スケルトンの集まりを10分以内に倒すのがクリア条件。」
奏「なにあれ、墓?」
奏架がそう言い道の奥を見ると墓地らしきものがあった。
伊「そう、あれがCランククエストの場所。
さっきも言ったけどあそこにいる
10~20体のスケルトンを全部倒したらクリア。」
伊月がそう喋っているうちにその墓へ、着いた。
───古代の墓地────
少し高い石の塀で囲まれ、
正面に入口らしき鉄でできた門がある。
中からはカラカラと音が鳴り、
何か硬いものを引きずるような音が聞こえる。
奏「伊月さん、帰っていいですか?
スライムより怖いんですけど……」
虚『帰ったらギルドに泊めてもらって、
しかも食事までもらえてるのにいいのか~?』
奏『それは確かに、』
伊「ダメに決まってるじゃないか、
さぁ門を開けて中に入るんだ。…」
そう言われ、奏架が門を開き中へ歩いてくと、
何やら硬いものに足がぶつかる。
カランッ
奏架が下を見ると頭蓋骨だった。
奏「いぎゃあああ!!?」
奏架がそう叫んだ瞬間!
周りのスケルトンが一斉に奏架を見て走ってくる!
しかもぶつかった頭蓋骨が動き出し、
地面からその頭蓋骨の手であろう手が突き出し!
奏架の足を掴もうとする!
が、危機一髪でよけ、逃げようとするが
なぜか門が閉まっている!
奏「え? は?ちょっと!伊月さん?!
何で閉めるんですか!?」
伊「1分経過~」
奏「あ!もうはじまってるんですね!?
、違う違う!ちょ助けて!」
伊「やかましいな、
耳栓つけてるから頑張れ~」
虚『もう諦めて戦えよ、』
奏「そ、それもそう……」
ザッ
スケルトンの持っていた大剣が
奏架の横ギリギリを通り過ぎる。
ちなみにスケルトン選手は筋肉は力なり、だそうです。凄いですねー
奏「あ、あぶぶあぶ、危ない、」
虚『ほら、早くやれって、これ最悪死ぬだろ。』
奏「やるしかないか!、…やっぱ逃げたい、」
スケルトンから渾身の全体重を掛けた大ぶりのパンチ!
ドカッ
奏「あれ?痛くない。なんで?」
虚『そりゃ骨だし軽いだろ。』
奏「なら行けるか!」
ガザ、ガザ、……
突然、
何か途轍もなく大きな魔力の気配が漂う。
奏架がその先に目線を向けるとそこには――
その身に刻め!これがスーパーエリートゴリラのパワーだ!




