虚影録 5話 様々な魔法
長かったらスマソ
────ギルド訓練場端────────
空「とりあえずみんな、
奏架君に今まで練習してきた魔術を見せてあげて!」
他「「分かりました!!」」
奏「流石に初手でぶっつけ本番じゃなかったか、
ふぅー良かった。」
虚『奏架先輩!お手本見ずにその天才的な才能で、
ギルド吹っ飛ばしてくだせぇよ!』
奏『できるわけないだろ!
あれはそういう物語だからできるのであって僕には無理だ!』
他「自分ッ!火球魔法いっきまーす!」
一人の講習生がそういうと、
熟練の魔法使いのように滑らかに魔力が指先へ集中し、
形をなし、体から離れたかと思うと素早い速度で的へ飛んで行った。
奏「……あれ、僕にできるかな……?」
空「大丈夫大丈夫!あれでも魔術に手を付けてから2週間だよ!
あっちは3週、あっちは1週…………」
奏「大体全員2週間ぐらいじゃないですか!
なんですか!?天才しかいないんですか!?」
虚『いやいや、この世界だとそれが”普通”なんでしょ。』
奏『だからと言って僕がその”普通”に、
該当するとは限らないでしょ!?』
虚『そだねぇ~』
他「おでッ!電気魔法いきまぁーす!」
講習生がそういうと、
少しぎこちないが、魔力が指先へ集中し、
形をなし、体から離れたかと思うと、
目で見えすらしない速度で的へ飛んで行った。
それから、特に会話をせず淡々と火、水、電気、風──
講習生たちはそれぞれ違う属性の魔法を放ち、
訓練場には色とりどりの光が走った。
奏架は講習生それぞれの魔法、魔力の操作の仕方に集中し見ていった。
空「全員おわったかなー?」
他「「はーい!」」
空「じゃあ、奏架君。
飲み込みの早い君なら小さな火の粉を飛ばすぐらいは、
できるはずさ!やってみて!」
奏「はい……」
虚『おやおや〜?ビビってるのかな奏架くん?
君ならギルド一個くらい吹っ飛ばせるって!
期待してるよww』
奏「…………」
奏架は全神経を指先に集中させ、今度は力を極限まで抜いた。
魔力を炎の形へと組み替えると、指先に小さな火が灯る。
(いけ……!)
講習生たちがやっていたように、
炎の手前に魔力を集め──
一方向へ押し出す。
瞬間、火が勢いよく飛び出し、
的の少し手前で、火は力なく落ちた。
空「!?凄いよ奏架君!
見ただけでここまでやれるなんて……想像以上だよ!」
奏「ハァハァ……疲れたぁ……」
虚『ほんとに火の粉ぐらいだったけど、”初めて”にしては上出来だね、
まぁ僕ならアニメとかのなろうみたいにいけるけどね!Ha!』
奏『なんで嫌そうなんだよ……』
その後の二週間、
奏架は講習生たちと同じように毎日魔術の訓練を続けた。
火は安定して飛ばせるようになり、
水は形が崩れなくなり、
風はようやく狙った方向に流れるようになり、
電気は……まあ、指先がビリッとする程度には出るようになった。
虚『いやぁ、奏架きゅん成長早いねぇww周りより遅いけどwww』
奏『遅きゃねぇよ!先生だって早いって言ってるし!』
虚『どうせお世辞でしょ~w』
二週間も経つ頃には講習生の顔ぶれもすっかり変わり、
気づけば奏架は“教える側”に回るほどになっていた。
そして二週間目の終わり──
奏架の講習は、ほとんど完了に近い状態になっていた。
空「えー、ここまでお疲れさまでした!
Aさん、Bさん、そして奏架さん。
これにて魔力操作および魔術講習、全課程終了です!
よく頑張りましたー!」
奏&AB「ありがとうございました!」
パチパチパチパチ
他「「おめでとー!」」
虚『いやぁ、ここまで早く終われるとは、凄いねぇ。
……まぁ、他の人の方が早かったけどw
あー腹いてぇww 痛んでないけどw』
奏『そりゃ、僕より早く来てたし……』
虚『同じくらいの人もいたし、
遅く来たのに先に終わった人もいたけどねw』
奏『そだね……でもまぁ!魔術使えるようになったからモーマンタイ!』
────イレギュラー専門受付────
奏架は訓練が終わり、
ギルド登録の為にもう一度イレギュラー専門受付に来ていた。
伊「あ、やあ!久しぶり!奏架君。
いやぁ、最近忙しくてね顔出せなくてすまないね。」
奏「あ、いえいえ、お構いなく。
ところで何ですが魔力操作をできるようになったので、
ギルド登録をできるかな?と来たんですけど、出来ますかね?」
伊月が資料をあさりながら答える。
伊「ん?あーできるよ。それとギルド登録して冒険者になるなら、
飲み込みの早い君に少し手伝ってほしいことがあってね。
君なら信頼できるからいいかなと。」
奏「あー分かりました。
でも僕が死ぬようなことはごめんですからね!?」
資料をあさるのを止め、立ちながら言う
伊「なら手早く済ませようか、
登録したら世界の紹介やらなんやらをしないといけないからね。
その前に一応鑑定させてもらってもいいかな?」
奏「あ、いいですよ。」
伊月が何か……昔の奏架なら分からなかっただろうが、
今の奏架には、伊月が魔力を操り、
何か妙な場所に集めているのが分かった。
だが、今の奏架に分かるのはそれだけだった。
シュバッバッバッ
──────────────────────
{名前:奏架天 }
{種族:哺乳綱・霊長目・ヒト科・ヒト属・ヒト}
{魔力状態:安定し、回路をめぐっている }
{魔力回路:開通済み }
{能力:次元水操作 }
{魂の状態:鎖は安定、しかし魂が二つ }
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伊「おお、奏架君の方が安定して少しだけ解読できる状態になってる。」
奏「次元水操作って何ですか?……」
虚『多分僕の能力とごっちゃになってるから表示バグでしょ
多分次元と水の操作、どっちがどっちか分からないけどね。』
奏『おお!つまりは僕が次元操作かもしれないってことか!』
虚『そゆこと。正直僕もそっちの方が嬉しいかな。』
伊「訓練の成果ありだね!すまない、
少しテンションが低いのは最近残業続きなんだ。
気にしないでくれ。」
と伊月はふらつきながら喋る。
伊「さっきも言ったが今君が来てくれたのはありがたい、
仕事を押し付けられそうだし、何より気分転換になる。」
虚『良かったな!仕事をちゃんとできそうなこの人が、
押し付けるなんてどんな仕事なんだろうな!www』
奏「そ……それは良かったです……」
奏『やっぱこの人が押し付けたがるって、相当面倒くさそうだぞこれ』
スタイリッシュゴッドスーパーアルティメットスレイヤー虚天ちゃん
『果たして伊月からの厄介ごととは!次回をお楽しみに!』
わぉなんもかいてねぇじゃねぇかよ!yo!何も書かないぜ!?




