表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何かがある  作者: ausunoto


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/13

12話 リリアを守れる







        あなたは元々


        精神障害者ではありません







列車内 夕方


シウス「・・・」





回想


最初の医師「脳内で会話が聞こえる?

      頭が重い?

      幻聴の可能性があり

      頭が重いか


      うつ病ですね


      これからは

      処方された薬を飲んで

      様子を見ていきましょう」





2番目の医師「あなたには

       薬が大量に必要ですね

       注意書きを読んで

       正しく使ってください?」






3番目の医師ソマ「あなたは元々

         精神障害者ではありません


         あなたの

         頭の中で世界と人を創って

         人と人とを会話させる遊び


         おそらく最初の医師は

         それを幻聴だと判断したのでしょう


         そして頭が重い

         あなたの”止まらない思考”が

         脳内疲労を加速させ

         頭を重くさせてるのでしょう


       

         幻聴 頭の重さ


         この2つの判断から

         ”あなたは

         うつ病にされて

         精神障害者にされた”



         2番目の医師から

         さらに薬の量が増えて居ます


         あなたは良いカモにされ

         金儲けの道具にされた







           あなたは元々


           精神障害者ではありません









シウス「・・・」










         あなたに相性の良い声の


         ラジオ音声を送ります



         そのトークに意識を向けることで


         脳内疲労を除くことができれば






         ”あなたは健常者になれます”









            回想 終了










シウス「・・・











          ・・・今さら


          ・・・そんなこと


          ・・・言われても












シウス「・・・じゃあ












           最初にヤブ医者に逢わなければ


           健常者として生きていけたのかよ









シウス「・・・







         学校も部活も青春や恋


         社会生活や普通の暮らしも






シウス「・・・最初に

    ・・・ヤブ医者に出逢わなければ









          ・・・普通に


          ・・・できたのかよ










シウス「・・・夢を追うことだって」



シウス「・・・」



シウス「・・・・・俺は










         ・・・喜ぶべきなのか?


         ・・・悲しむべきなのか?











シウス「・・・」


シウス「・・・・・

















             ・・・俺は















リリア「・・・すー・・すー」








         シウスの膝枕で


         寝息を立てているリリア











シウス「・・・俺は














          ソマからもらった


          ラジオトークを


          イヤホンで聴いている












シウス「・・・俺は



















           ・・・リリアを


           ・・・守れる
















シウス「(精神障害者じゃないんだ

     ・・・リリアを守れる)」



シウス「・・・

















           ・・・良かった
















この日は駅から降りて

ホテルに泊まった


宿泊は1日の予定だったが

リリアの精神障害がひどかったので

それが落ち着くまで宿泊したら

3日かかった



俺の創作物と交換で

ソマから10億もらってるので

お金には困らなかった



移動手段はタクシー

金の力だ



しかたがない


リリアに倒れられたら

余命1年 せっかくの旅行


それが全部

おわってしまう


極力

体力を使わない方法で

移動や宿泊などする






一週間後










           ねえ シウス?


           とんでもなく元気?









シウス「え?」


リリア「まるで

    ”精神障害者ではないみたい”」




シウス「・・・」



リリア「・・・あ・・ごめん

    こんなこと言うと

    うっかり笑えなくなるよね」





シウス「・・・










         (・・・どうする?


          事実を伝えるか?



          でも


          それをしたら)











シウス「(俺を同類だと思ってるリリアを

     悲しませるのではないか?)」


リリア「シウス?」



シウス「・・・










           たまたま


           体調が”マシな日”が


           一週間 続いてるらしい










リリア「え~ いいな~

    私は”ハズレな日”が

    ずっと続いてるのに~」




シウス「日頃の行いかな?」



リリア「そう言われたら

    私の行いが悪いみた~い」




シウス「ところでリリア?

    腹減ったか?」


リリア「・・・あ・・減ったかも」



シウス「じゃあ









          ラーメンと呼ばれる奴


          食べてみようか?









リリア「やったー!」









          ラーメン屋に入るシウスとリリア








リリア「醤油ラーメンください」


シウス「俺も同じものを」


店員「はい 食券を

   お買い求めください」



  

       それって なんですか?




店員「・・・」




    俺らは食券と言う仕組みを知らない


    長い時間 


    病院に幽閉されていたので


    恐ろしいほどの超世間知らずだ




    あきれながら店員さんが説明する


    やっと注文ができて待つ







リリア「・・・」


シウス「・・・」


リリア「・・・私達って





      ・・・何も・・無いよね





    子供の頃から精神障害者で

    学校生活も部活もできなくて

    社会生活もできなかった


    学ぶことも働くことも許されない





リリア「・・・

    ラーメンを注文することもでない」




     死ぬ前に旅行しに来た


     リリアは余命を告げられている

     生きられて1年


     初めてで最後の旅行

     精神障害者である私たちだけの旅行は

     それだけで命がけだ





リリア「何も知らないで・・・

    ・・・このままじゃ」




       このままでいい




シウス「世の中には進化を拒む国もある

    何も知らない方が幸せだってね


    時代が流れて世の中は変わった

    便利になって

    携帯できるパソコンって言う

    簡単に手の平で扱える物を

    みんな当たり前のように持っている


リリア「・・・変わっていくよね

    ・・・私たちには・・何もない」


シウス「その 何も無いが幸せなんだよ

    その方が純粋に生きられる」


シウス「進化して世界が変わって

    悪い事するのも進化していく

    でも 進化を知らなければ

    悪さも進化しない」




       何も知らない真っ白が

       人を純粋にさせる




シウス「それって

    ステキなことなんだよ?

    もう

    いろいろ知ってる人間には

    永遠に手に入らないから」


シウス「今は食券の存在で

    無くなってきたかもしれないけど


     「醤油ラーメンください」と言って

  

     「はい

      醤油ラーメン2つ注文入りました」


     と言う

     コミュニケーションの取り方も

     あったんだぜ?


リリア「進化して

    無くなった物なの?」


シウス「子供の頃 親に連れられて行った

    ラーメン屋の人との

    そんな かけ合いが好きだったのに」


リリア「何もなければ

    良かったものか」


シウス「何も無ければ 何も無くていい




      何も知らなくていい

     

      何も無くていい


      その方が純粋に生きられる


      このままでいい





シウス「そう考えようぜ?」


リリア「・・・」


リリア「・・・何も無いって

    ・・・しあわせなの?」


シウス「生きるのにはデメリットが多すぎる

    純粋に生きるって

    とんでもなく力が必要 でも





     そう生きられるのは

     何も無い人間にしかできないから





リリア「・・・」


シウス「悲しいのか?」


リリア「・・・そうじゃないの




      ・・・うれしいの




リリア「・・・私には何も無い

    ・・・何も無い事が



    ・・・本当に何もないから

    ・・・何も無い事がステキなんだよって


    そう言われて うれしいの



リリア「・・・ウソでも・・うれしいの」



     肩を振るわせて涙を流すリリア



シウス「俺も その答えに至った時は泣いた

    ”間違ってないんだよ?”と

    言われた気がしてね」


シウス「泣きたいなら泣けばいい

    好きなだけ ただ



     涙でラーメンが塩辛くなるから

     食べ終わったあと泣くのがお勧めかな



リリア「・・・」


シウス「あと 冷めちゃうしな」


リリア「・・・」


リリア「・・・でもね」



      とっくに冷めてるし

      きっと もう

      食べても塩辛い



シウス「手遅れだったか~」


リリア「・・・」


リリア「・・・フフ



        アッハハハハハ



リリア「シウスって かっこつけて

    おかしなこと言うよね」


シウス「だろ?」


リリア「・・・」




     悲しくて いっぱい泣いた後に

     うれしくて いっぱい泣いた


     何も無いって無力さを呪っても

     君に大切な物をもらって微笑んでいた   





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ