11話 誤診 奪われた人生
夕日が照らしている
列車は
シウスとリリアを
遠くまで運び続ける
列車内には二人だけ
それゆえ
体力温存のために
席で横になっているリリア
列車内
シウス「・・・」
シウス「(幸せそうな寝顔をしている)」
たのしい1年にしようね~?♪
シウス「・・・」
シウス「そうだな
”初めての自由”だ
シウス「リリアの
”最期のその時まで”
その笑顔を
守ってやりたい
シウス「(・・・でも
俺にできるのか?
俺だって
精神障害者だぞ
また いつ
身体がおかしくなるか
わからない
・・・うん?)」
シウスの鞄に
ソマからの
シウス「(手紙
・・・いや・・これは
手紙らしき物の
書かれてる文字を見てみる
シウス「・・・
・・・え?
シウス「(・・・これって
その手紙らしき物に
こう書かれていた
シウス「・・・
シウスさん?
あなたへの
”最後の診断書”です
シウス「(・・・最後の?
どういう意味だ?)」
その診断書を
読んでみた
シウス「・・・」
あなたの担当医をして数年
”こんな症例があるのだな”と
大変 貴重な学びを
させていただきました
シウス「・・・は?」
あなたの
初めての担当医のとき
あなたは
こう言いましたね
回想
ソマ「それで?
その担当医に
なんと言ったのですか?」
シウス「・・・脳内で
世界と人を創って
人と人とを会話させてる
回想 終了
どうやら
その初めての担当医は
”それを幻聴だと判断したのでしょう”
シウス「(・・・幻聴!?
それは俺が小学生の頃
布団に入って寝るまでがヒマで
脳内に世界と人を創って
会話させるヒマつぶしなのに)」
そして
その担当医が
どう判断したか
わかりませんが
その幻聴をキッカケに
”うつ病”だと判断して
あなたに
精神薬を処方した
シウス「・・・」
診断しましょう
あなたの
その身体の苦しみは
シウス「・・・」
あなたの
素晴らし過ぎる
”思考の暴走”です
シウス「(・・・思考の・・暴走?)」
その思考の暴走のおかげで
歌詞や物語を書けていたのでしょう
脳内で
世界と人を創り
人と人とを会話させる
あなたの
最高な才能が
思考の暴走を生み
あなたを
”常に
異常なまでの神経痛に
悩まされていた”
”多くの
あなたの担当医は
それを
精神障害だと判断した”
あなたには
最初から精神薬は
必要なかった
いえ むしろ
精神薬が
毒になっていた
シウス「・・・」
その
思考の暴走と
毒になった精神薬
その2つが
”あなたの身体を弱らせていた”
シウス「(・・・どういうことだよ?)」
おそらく
次の担当医は
”最初から あなたを
精神障害者と言う
レッテルを張っていた
シウス「・・・」
そして
その担当医から
”精神薬の
薬の量が異常になってます”
おそらく
”薬漬けにして利益を得るために”
シウス「(・・・たしかに
その頃からだ
”トイレに行くのも
つらかったのわ”」
シウス「(・・・そういえば)」
回想
ソマ「薬の量が多すぎる
時間をかけて
少しずつ減らしていきましょう」
回想 終了
シウス「(・・・そういえば
ソマが担当医になってから
精神障害が
”マシな日が多くなった”ような
シウス「(・・・続きは)」
その
暴走する思考を
コントロールできれば
シウス「・・・」
あなたを
苦しめていた精神障害から”解放されます”
シウス「・・・は?」
少し言葉が
ちがいますね
あなたは
シウス「・・・」
元々 あなたは
”精神障害者ではありません”
シウス「(・・・
・・・どういうこと?
シウス「(・・・この先は)」
精神薬の対処は
私がしました
あとは
あなたの思考の暴走を
コントロールできれば
シウス「・・・」
あなたは
健常者になれます
シウス「・・・
・・・ウソ・・だろ?
シウス「・・・
・・・ウソ・・だろ?
シウス「・・・」
その思考の暴走で
常に
異常なまでの
神経痛のような症状
それに加えて
精神薬の毒
医者の誤診
”それが
あなたを精神障害者にしました”
シウス「・・・」
思考の暴走は
そこに入れた
それを聴いてください
あなたに相性の良い”声”です
その”ラジオの会話”を
聴いて
”それを聴いて
意識を会話に集中して
思考の暴走を止める
リハビリをしてください”
シウス「・・・」
そうすれば あなたは
”健常者になれて
リリアを守ることができます”
シウス「・・・」
もう一度 言います
”あなたは
精神障害者ではありません”
シウス「・・・」
シウス「・・・・・・」
シウス「・・・・・・・今さら
・・・今さら
・・・そんなこと
・・・言われても
シウス「・・・だったら
最初に
ヤブ医者に
出逢わなければ
シウス「・・・俺は
・・・人生を
・・・奪われずに
・・・済んだのか




