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[第二の結末]

 ※ なお、本「レンマの惑星」には、没にした以下の結びもありました。


   *     *     *


 その救難信号を受信した地球周辺宙域宇宙ステーションTDF‐U340の通信技師は眉をしかめた。

(おい、まただぜ。今年に入ってからでも、もう五回目だ)

 彼は舌うちした。一瞬背筋がぞくっと寒くなる。

(この現象は何なんだ。宇宙が狂っちまったのか? こんなことはいままでなかった。どうして同じ連中が何度も何度もこの宇宙に帰ってこなければならないんだ)

 彼は手慣れた操作で上位のステーションに救難信号を取り継いだ。返信待ちの体制に入る。

(だが、考えてみれば可哀想な連中だな)

 とも通信技師は思う。

(何があったのかは知らないが、せっかく帰ってきた宇宙の唯一の返礼が核ミサイルの一斉砲火では、たとえ既に死んでいるとしても浮かばれまい)(了)



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