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魔界戦記  作者: 鹿
8/10

魔界戦記八

投稿したよ!


 初めて行く研究所。場所は病院と繋がっているので歩いて行ける。


 研究所に入ると、白衣を着たヒゲの男が近づいて来た。


 「待ってたよ!君が魔人戦って来た戦士だね?」

 

 「はい、カイト一等魔兵です」

 

 「私は、ユーリだよろしく」


  「よろしく」


  「よろしくお願いします」


 戦士か、なんだか嬉しいな


 「君の上司もいいセンスだ!人型の魔獣だから魔人だなんて、とても気に入った!」


 奥の研究室に案内される。そこには、如何にも研究室って感じの物がいっぱいあった。


 「これは‥魔獣ですか?」


 檻の中に4足型の動物が飼われている。


 「そうだ、最初は犬だったがね」


 「犬!?」


「しかも、事故で生きるのが困難な犬だった」


 「魔界の魔力は未だ未知でね、瀕死の生き物でさえ息を吹き返す」

 

 「でも、魔獣になるって」


 「心配するな、魔獣化と言っても半分は犬だ、人を食ったりはしないよ」


 「代わりに魔力を与えてやると大人しくなる。ほとんど犬と変わらない」


 「しかも、通常の犬とは違い、身体能力はこちらの方が数段上だ」


 「君の上司風に言うと魔犬と言ったところかな」



 「そんなことより魔人はどうだった?魔力の量は?チカラは?見た目は?」



ユーリが目を輝かせ聞いてくる。


 「えっと‥」


 ヒゲのおっさんに詰め寄られるのは少し怖い。


 「博士!カイト君困ってるでしょ!」


 研究室に一人入って来た。


 「これはすまない、つい興奮してしまった。」


 「申し遅れました。助手のトワです」


 お互いに、軽く会釈をする。


 「では、魔人についてですが、奴らは人と見た目は変わりません、強いて言うなら身体に刺青が彫られてました。」



 「魔力量、力共に人間を超えています。」


 「なるほど、やはり鍵はあれだったてわけか!」


  「これを見たまえ!」


 奥からガラスケースに包まれた明るく光る結晶を取り出した


 

 「こ、これは!?」


 「安心したまえ、魔力を遮断する特別なガラスケースだ」



 「私達は、魔力が人間に及ぼす影響をずっと研究している」


 「そしてたどり着いたのがこの結晶だ!」


 「博士、ちゃんと言わないと分からないですよ」


 トワ助手が会話のアシストをする。


 「この結晶は、魔力汚染地域で偶然見つけた物だ、特殊な魔力が流れている」


 「この結晶から出ている魔力を浴び続けると魔力中毒のような症状に落ちいる」


 「と言うことは、これが魔力汚染の源?」


 「魔力汚染については、これだけが原因ではないが、この結晶もその原因一つでは、あるだろう」


 「なるほど、その結晶の魔力と魔人がどう言う関係があるんですか?博士」



 「この結晶から出る魔力、上手く適合すれば人間を遥かに超えた魔力量と力を手に入れることができる!」


 「その魔力に適応したのがあの魔人達なのか?」


 「イエス!君もみたろ?魔犬をあれも実験の産物でな、賭けではあったがな」


 「賭け?」


 「適合できなければ死だからな。まぁ、あの犬達にとってはそうせざるおえなかったがな」


 「つまり敵は魔力汚染に適応できた人間ってことですか?」


 「その可能性が高い」


 「こっちはスーツに魔力で魔力汚染から身を守ってるのに

あっちはその必要性が無く、魔力量も力も向こうが上と」


 これはかなり不利な戦いなりそうだ


 「こっちも同じことをやればいい」


 トワ助手が割って入ってくる


 「いや、無理でしょ、さっき言ってましたよね?失敗したら死ぬって」


 「しかも成功例があの犬の一例だけ、無謀すぎる」


 「それが出来るんです!直接は無理だが武器を挟めば出来る」


 「無機物にも可能なのか?」


 博士のほうに話し振る


 「正確にはこの結晶の魔力と君達の武器に纏った魔力を混ぜ合わせ術者に還元するという方法だ」


 「直接肉体に浴びせるとかなりのリスクになるが君達が普段から自分の魔力を込めている武器にこの結晶から出た魔力を合わせて使用する」


 「自分の魔力とこの結晶からでる魔力を上手く混ぜることができれば肉体に入れても問題は無いだろう」


 「もちろん多少の変化はあるだろうがな」


 「なるほど、それなら上手く行きそうだな」


 「この話しは隊長にはしたんですか?」


 「これからするつもりさ」


 「ただ、素材の少なさと成功例がないので却下されるかもしれないが」

 

 「その報告、俺も行こう。俺も一緒に掛け合ってみます」



 「これは心強いな、では助手君!資料持って隊長室だ!」



俺たちは研究所を出て隊長室に向かうとした。


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