魔界戦記七
いつも通りの朝を迎えて、青年達に会いに行く。ユウキはまだ病院で入院中である。
青年達も病院で入院中である。彼らがいる病室にいく。
コンコン!
「失礼します」
病室に入ると4人は、部屋の中央で椅子に座って話し合っていた。
俺達に助けた青年がこちらに気づく。
「あ!軍人さん!あの時は本当にありがとうございます!」
「みんな!この人が、あの、すみません、お名前の方は‥」
「あぁ、カイトだよろしく」
「俺の名前は、戸田ヨウタです、ほら!みんな自己紹介!」
「沢田アツシです」
「卜部 アヤトです」
「綾瀬 ミウです」
「よろしく、みんなは体調の方は、大丈夫なのか?」
「はい!お陰様で、特に異常ないそうです。」
各々頷いている。みんなタフだな。
「あ、あの〜質問いいですか?」
アヤトがそろりと手を上げて質問する。
「ここってどこなんですか?」
なんだその質問は?と思いながら
「ここは、魔界から最も近い軍事基地だが?」
「逆にこっちから聞きたい、君達はどこからあんなに危険な場所に入ったんだ?」
あの魔人の言葉を思い出す。「座標がずれちまった」
「まさか、どこからか送られて来たとか?」
その言葉に4人は顔を見合わせて頷いた
そして俺は4人から興味深い話を聞いた。
日本という所から来たこと。こっちの世界と違いがあるのは魔力ぐらいで他に幾つも共通点があるということ。
「言語が理解できるのは、僕達にもわかりません」
「なるほど、俺にもよくわからないから、今日行く魔獣研究所に行って話を聞いてみるとするよ」
「もう一つ聞いて良いですか?」
今度はアツシが手を上げる。
「なんだ?」
「魔力があるってことは魔法とか使えるんですか?火を出したり、水を出したり」
君が魔力でみんなを守ったのに気づいてないのか?
「出来ないことはないよ、ただ難しいけどね」
「カイトさんは、できるんですか?」
「俺は少しだけかな」
「君達は、これからできるようになるかもね」
4人が何やら真剣な表情でこちらを見てくる
「願いなんですけど魔力の使い方を教えて欲しいです!」
そう来たか。別に構わないのだが、これは一回上司と掛け合ってみる必要があるな。
「それなら上司に掛け合ってみるよ、そこで許可が降りたら指導してあげよう」
「やったー!」
4人ではしゃいでるな。それを見て初めて魔力の使い方を教わる日のことを思い出す。俺もあんな感じだったかな。
「とりあえず今日は、この後予定があるから指導については
決まったら連絡する」
「はい!」
「じゃあ、またね」
「さようなら!」
俺は病室を後にする。話していたから少し遅れそうだ。少し小走りに研究所に向かう