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魔界戦記  作者: 鹿
4/10

魔界戦記4


 俺達はキャンプ地と決めた場所から周囲1キロ程の安全を確認。それと同時に結界を引く準備をする。

 

ユウキが示されたポイントに黒い杖を突き刺す。


「よし、これで準備完了」

「後は、班長に報告だな」


 班長に準備完了の連絡をする。

 

「班長、こちらカイト一等魔兵、結界の準備完了」


「了解、引き継ぎ周囲の安全を確認しつつ帰隊せよ」


「了解」


周囲の安全を確認しながらキャンプ地に戻る。

「魔獣の一体でも現れてくれないかなー」

ユウキがウズウズしながら言う。


 「あまりフラグになる様なことを言うな、出て来たら面倒なだけだぞ」


 なんて言っていると魔力探知機に微弱に反応がでる。


 「お前へが変なこと言うから本当に出だぞ」

 「そうみたいですね」


どんどん近づいてくる。

  

「けっこう近いな」


 ユウキと俺は武器を構える。


 目の先のしげみで反応が停まる


 俺はユウキに待ての合図を送り、そっと近づく。


するとしげみからパッとそれが現れた。人間だ!


 凄い涙目でボロボロの服を着た人間がそこにいた。

ユウキと俺は武器に魔力を込め、一定の距離を保ったまま、質問をする。

「お前は、なんだ?言葉は喋れるのか?」 

すると涙目でぐしゃぐしゃな声で喋り始めた


「だずげでぐざぁい!友達がぁ」

その表情、人間みたいな格好、魔獣ではないと判断。


 魔力を納めて、青年へと駆け寄る。

色々聞きたいことがあるが今は、状況確認を急ぐ。服はボロボロで擦り傷が多いが大きな損傷無く、魔力汚染の症状がまだ出てない。


もう大丈夫と声を掛けつつユウキが質問をする。


 「君の友達は何処にいるのか?」

 

 青年は、来た方向を指差した。


「なるほど、何人いる?」


 「3人!」

 

 「お願いします!助けてください!化け物に襲われてるんです!」

 

 ユウキと目を合わせる。軽く頷くとユウキはすぐさま班長に報告する。


「こちらユウキ一等魔兵、魔界に迷いこんだ一般人を確保、まだ他に3人いる模様、緊急を要する為直ちに救助に向かいます」


「了解、他の班員も向かえるよう指示を出す、危険と判断したら一旦応援を待て」


 「了解」


班長の許可が降りた。


「君の友達の所に案内してくれるか?」

 力強く頷く青年。ユウキと俺は再度武器に魔力を込めて

青年の友達の所に急いで向かう。



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