表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/12

アリシアの憂鬱

このところアリシア王女殿下を悩ませているのがキーファー・ラムゼイという男である。


考えてみれば失礼な話だ。

見合いの席で自分の関係した女の話ばかりする。

それも2回連続で!

2回も呼んだのはキーファーだけなのに!

酷い奴だ!


でも、関係した女の話を強請(ねだ)ったのは自分だった。

是非にと迫ったのだ。

酷い王女様である。


自分は酷い王女様でキーファーは酷い奴。

お似合いではないか?

ダメだダメだ!

あの酷い奴は今夜もどこかで淑女を抱いているに違いない!

愛を(ささや)きもしないで!

愛を囁けばいいのか?顔も知らない淑女に!?

そんなのダメに決まっている!!!


あれ、何がダメなんだっけ?


♡♡♡♡♡


分かりやすく恋にお悩み中の王女殿下を見守りながらお付きの侍女と近衛 (女性)が相談する。

ラムゼイ次期侯爵は愛らしい王女殿下の降嫁先(こうかさき)相応(ふさわ)しいか。


悪くない。

そう、思っていたほど悪い男ではなかった。

それまでの令息たちが酷すぎたのもあるが、女性にはとても優しい男であることは間違いない。

とても優しい、度が過ぎるほどに優しい、あれなら自分にも優しくして欲しいかも…

良いところがそのまま悪いところでもある。


これは王女殿下でなくても悩むだろうとご同情申し上げるのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ