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締めくくり

皆様のお陰で4000PV突破いたしました!

本当に感謝です!

ありがとうございます……泣

 眼が完全に見えなくなったからか、360°、全身に腕を振り回し始めた。


 スノウラビットはその殺気を少し前から感じていたからか、ジャイアントパンダからは距離を取っていた。


 腕を振り回すその遠心力で、ヒート・アサシン・ナイフは眼から離れていた。

 ヒート・アサシン・ナイフの刀身には、血が付着しているはずがその熱によって血はほとんど蒸発していた。


 その暴れっぷりに、最早ナイフで手を出すには不可能に近かった。

 というか、


「両目ぶっ潰したのにまだこんなに元気なのおかしいでしょ!?」


 これが宇宙で謎の発達を見せた宇宙獣(スペースビースト)であることを、改めて実感させられた。


 しかし、この元気な感じでは相当時間がかかるだろう。

 何より、パンダが鉄の匂いを覚えたのか、徐々にこちらに向かってきているのがわかる。

 このままではこちらのバッテリーが底をつきてしまう。

 実際、攻撃が成功し、もうひと押しのように見えて実はこれ以上の進展の見込みがなくなっていた。


 だが、目が見えていないため、豊富に持ってきたラァラの閃光弾は意味を成さないだろう。

 目ではなく、他に相手に精神的な打撃を与えることのできるもの……


「━━ッ!」


 アサミは思いついた。

 逆に、それしかもう手がなくなっていた。


 これしかない。


「……ラァラ、この後の作戦なんだけど━━━━」




「━━てことなの、出来そう?」


「ぜ、全然行けます……!だだ、大丈夫です……!」


「肩の力抜いていいんだよー。さーて、んじゃあいっちょやりますかぁ!」


 そう言うと、すぐさま作戦行動に身を投じた。


『まずは、私がパンダの気を引き付ける』


”キィィィィィ”


 スノウラビットの背中のバックパックから甲高い音を立てながら、移動する。


『どうやって手を出すんです?』


アレ(・・)を取りに行くのよ』


 先程遠心力で吹き飛んだヒート・アサシン・ナイフ。

 フワフワと宇宙遊泳を見事に楽しんでいるが、それをすぐさま掴んだ。

 近くでパンダが暴れているのが視界に飛び込んできた。


「さぁ、()ろうか」


 ヒート・アサシン・ナイフのとあるスイッチをオンにした。



 ヒート・アサシン・ナイフ、サーベルモード、機動。



”プシュゥゥゥ”


 ヒート・アサシン・ナイフの剣先から煙が吹き出し、刀身が変形していく。

 <イカロス>に攻めてきたナイトモスキートにも使った、ヒート・アサシン・ナイフのもう一つの姿。

 この剣の長さなら、ジャイアントパンダの体に剣を当てることができる。


 ジャイアントパンダの元まで飛んでいき、即座に剣を振るう。

 パンダの振り回していた手の爪と当たり、自然な流れで鍔迫り合いのような形になる。

 しかし、スノウラビットの片腕がだらりと垂れて動かない今、鍔迫り合いになった場合、勝てるわけがない。

 だが、これで勝とうとしているわけではない。


 このまま引き返し、パンダの注目をこちらに引いて━━


「ッ!?」


 アサミは舐めていた。

 ジャイアントパンダの腕力を。


 思っていたよりも早く剣が弾かれ、もう片手のジャイアントパンダの(凶器)が迫ってくる。

 しかも、コックピットを貫くような見事な軌道。

 このままではアサミは生きることはできない。

 目の前の恐怖に怯えるしか無いのか。


 そんなことはない。


”ドドドドドドドドドドド”


 軽そうなマシンガンの連射音。

 間違いなく、ワンコ(・・・)の物だ。

 マルコヴナは、効くわけもない、偵察ポッドにくっついているオマケのようなマシンガンでパンダに攻撃とも言えない攻撃を与える。


それ(・・)から離れろォォォォ!!」


 40mを超えた怪物のようなパンダに効くはずもなく、スノウラビットへの攻撃を止めるわけが無━━


 いや、パンダはスノウラビットへの攻撃を寸前のところで止め、マルコヴナの乗る偵察ポッドの元まで走り始める。


 パンダはこの時、邪魔と感じた。

 鬱陶しいと感じたのだ。

 偵察ポッドのマシンガンを。

 位置方向は分かっている。

 そこに突進するだけの邪魔で鬱陶しい存在を、潰したいと思ってしまったのだ。


「こここ、こっち来たァァ!!」


 残念ながらこれ以上の打撃を与えるのは偵察ポッドにはとてもじゃないが不可能に近い。いや、不可能だ。

 そう、偵察ポッドには(・・・・・・・)、だ。


 マルコヴナの横には、ラァラがいる。


『私がそっちに注意を引かせるから、そしたらラァラは━━』


 狙いを定め。

 息を吐き。

 視界を最小限まで抑え。

 音を消し。

ただ一点を見つめる。


 そして、引き金を引いた。


『音響弾を使って』


”キィィィィィィィィィィィン”


 とてつもなく大きな音が、当たり一面に反響した。

 しかし、この作戦を事前に伝えてあったアサミ達一行は、耳栓をつけていた。

 この中で被害を受けるのは、ジャイアントパンダのみである。


『グワァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!』

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