第185話
今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。
常連客のアスカさんと虹に関する話を続けていた。
「虹の色を7色に決めたのは引力で有名なアイザック・ニュートンだそうですよ」
「へぇ!? そうなの?」
「しかもドレミの7音階と整合させたそうなんです。ドは赤、ソは青、シは紫というように」
「たしかにソは青い空だもんね。じゃあ幸せって紫色なのかしら?」
「それはわかりませんが、当時は音楽も自然現象と結びついた学問の一つだったからだそうです」
「白黒じゃなくて、7色で世界を分けようとしたわけね」
「そうやって世界とか自然の法則や真理をはっきりさせたかったんでしょうね」
「マスターもそろそろ私との関係はっきりさせなさいよ?」
――― カランコロン ―――
「えーと、でも、ジャズやブルースではドレミの音階から、いくつか音をわざと半音ずらしたブルーノートが用いられるんですよ。それがちょっと切なくて、心に響く調べを生むそうでして」
「それってどうしてかしら?」
「たぶん、人の心は物理の法則のようにはっきりできない曖昧さがあるからだと思います」
「つまりどういうこと?」
「当面はブルーノートな関係でお願いします」
「ふふ、切なくて心に響くお返事をありがとう」
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