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第104話
今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。
ナナミさんがまた来店されていた。
「どうしてお日さんとかお月さんって言うのに、星だけはお星さまと言うのかしら……」
「お日さまやお月さまとも言いますが、さん付けは関西で丸っこいものから付け始めたそうですよ。お豆さんとか」
「だから丸く見える太陽や月だけに付けたのかしら?」
「う〜ん、その後でえべっさんとか信仰対象にも付けてますから敬意も含まれていると思いますけどね」
「お星さまは敬われてないの……?」
「日本は自然全体への崇拝は昔からあると思いますが星に対しての信仰はそれほどでもなかったかもしれません。流れ星に願いごとを言うのも海外から伝わったそうですし」
「なるほど。そう言えば関西の人は『おはようさん』とか挨拶にも付けているわね」
「親しみを込める意味と丁寧な言い方にしたいの両方じゃないですか?」
「わかったわ。じゃあ……、マスターさん、ご馳走さんでした」
「あっ、はい。ありがとさんでした……」
――― カランコロン ―――
ちなみに9回出てきたからサンキューでもある。
心の内で、そう呟いた。
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