101/182
第101話
今日もとある喫茶店の日常が過ぎていく。
黒のフリルワンピースに厚底の靴、ゴスロリ風衣装のお嬢さんが来店されていた。
「あの……マスターさん……」
「さんは不要ですよ、お嬢さん」
「でも、店長は店長さんって言うのにマスターはマスターさんって言わないのはおかしい……大人だし」
「でも、さかなクンだって敬称は要らないって言ってたでしょ?」
「だけどもしペンネームが梅干しの王子様って人がいたら、普通、梅干しの王子様さんからのお便りです。って紹介されると思う」
「なるほど。しかしポール・マッカートニーはあんな偉大な人でも皆んながポールって呼び捨てにしていますよ。MJだってマイケルでしょ?」
――― カランコロン ―――
「うっ……、たしかに。でも彼らはほぼ偉人。信長や家康だって、さんはつけない……。つまり自分も偉大だから、さんはつけるなと……?」
「どうか、さん付けでお呼びください。お嬢さん」
素直に降参した。
お読みくださり有難うございます。
皆さんのポイント(★・ブクマ)、いいね! が励みになります。
よろしくお願いいたします。




