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短編二話
にきび
猛烈に頭皮が痒くなり、狂ったように毟った。
力強く爪を立て、髪が抜け落ちるまでがりがりと掻く。
つむじ近くに爪をやると、ぶつり、と嫌なものを潰した感触が頭骨に響いた。
押すと鈍い痛みもある。
にきびを潰してしまったのだろう。
そう思って右手を見ると、緑色の粘液が指に絡みついていた。
粘液からはほのかに土の臭いがした。
リモコン
テレビをザッピングしている途中にリモコンが突然使えなくなったので、電池の蓋を開けてみる。
電池は逆向きに入っていた。
了
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