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(80)リバウンド

 最近は体重の増加を減らそう…と、しなくてもいいのに減量[ダイエット]する人が増えている。マスコミが生活習慣病を避けるため・・とかなんとか、ひっきりなしにまくし立てるということもあるが、本人、特に女性は容姿を美しく見せよう…という傾向が強く、お世辞にも綺麗とは言えない女性が、「私、ダイエットしてリバウンドしちゃったの…」とかなんとか言うのを聞くにつけ、勝手にリバウンドすればっ! と思いながらも言えず、笑って、「そうなんだ…」と返さねばならなら苦痛は並大抵なみたいていのものではないだろう。^^ それでも当の本人は、またダイエットしようとするのだから困りものだ。「したって同じよっ!」 とも言えず、『リバウンドくらい、すぐもどせるわよっ!』と、心にもない言葉を口にせねばならない立場もつらいものだろう。^^

 とある普通の奥さん二人の会話である。

「あら、嫌だわっ! リバウンドしたなんて、ちっとも見えないわっ!」

「そうお? うちの主人なんて、『お前、それでダイエットしたのかっ!』って、こうよっ! やってらんないわよっ!」

 話し手の奥さんは息巻いた。

「そんなひどいことを?」

 聞き手の奥さんは、『確かに…。ご主人がそう言うのも無理ないわね…』とめて思いながら、そうとも言えず愛想笑いして話を流した。

「そうなのよっ! こうなったら10Kg落としてやるっ!」

「見かえしてやんなさいよっ!」

 聞き手の奥さんは、『無理無理っ! 絶対、無理っ!! またリバウンドするから、やめた方が…』と、また冷めて思ったが、そうとも言えず、ふたたび真逆まぎゃくの言葉を発して援護えんごした。

 このように、リバウンドした分をそれでももどす話をすれば、内心で否定されるから、やめた方がいい。^^


                  完

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